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太陽光発電は停電時に使えない?!自立運転モードを覚えよう!

太陽光発電は停電時に使えない?!自立運転モードを覚えよう!

自然災害や停電時、太陽光発電による自家発電は非常に頼りになります。しかし「太陽光パネルがあれば停電中も自動的に電気が使える」と思っていると、いざという時に困ってしまうかもしれません。太陽光発電を停電時に活用するには、連系運転と自立運転の違いを理解し、切り替え方法を知っておくことが大切です。この記事では、太陽光発電導入を検討している方や初めて太陽光発電のある暮らしを始める方向けに、停電時の備えとして知っておきたい基礎知識をわかりやすく解説します。

【この記事の結論】
太陽光発電システムがあっても、停電中に自動で電気が使えるとは限りません。多くの設備は「自立運転モード」への切り替えが必要で、これは自動切り替え型と手動切り替え型に分かれます。停電時に使える電力は最大1,500W程度が目安のため、スマホやラジオなど優先度の高い家電から使うのが基本です。導入を検討する際は、この仕組みを理解した上で機種選びをすることが、災害への備えとして重要になります。

太陽光発電とは?導入メリットをおさらい

太陽光パネル
太陽光発電は、太陽の光エネルギーを電気に変換する仕組みです。太陽光パネルが受け取った光エネルギーで直流電気が生まれ、パワーコンディショナ(パワコン)を通して家庭で使える交流電気に変換されます。再生可能エネルギーとして注目される太陽光発電ですが、導入を検討する際にまず押さえておきたいメリットは大きく3つあります。

光熱費の削減が見込める

太陽が出ている時間帯は、ソーラーパネルで発電した電気をそのまま自家消費できるため、電力会社から購入する電力量を減らすことができます。電気代の高騰が続く中、自家消費による光熱費の削減効果は導入の大きな動機になっています。

売電による収入が見込める

発電した電力を自家消費しきれずに余った場合は、その余剰分を電力会社に売ることができます。太陽光発電を導入してから10年間は、FIT(固定価格買取制度)による固定価格で買い取ってもらえるため、太陽光発電システムの導入コストの回収にもつながります。

出典:資源エネルギー庁「買取価格・期間等|FIT・FIP制度」

地球温暖化対策に有効

太陽光発電は再生可能エネルギーであり、発電時にCO₂を排出しない電源です。家庭でのエネルギー選択が、地球環境への負荷軽減や気候変動対策に直結する点も、太陽光発電が評価される理由のひとつです。

出典:環境省「再生可能エネルギー・省エネルギー(技術開発・普及)の検討状況」

太陽光発電システムがあると停電時の安心感が違う!

光熱費の削減や売電収入といったメリットに加えて、太陽光発電が持つもう一つの大きな強みが「災害時の備え」です。台風や地震といった自然災害によって地域全体が停電した場合でも、太陽光発電を導入している家庭では、日中に自分で電力をつくり、使うことができます。

太陽光発電システムは主にソーラーパネルとパワーコンディショナで構成されていますが、このパワコンに搭載されている「自立運転機能」があるからこそ、停電時でも自家発電による電力確保が可能になります。災害や緊急事態への備えとして、まずこの自立運転機能の存在を知っておくことが第一歩です。

ただし、自立運転機能があるからといって、停電になった瞬間に自動的に使えるようになるとは限りません。多くの既存システムでは、停電時に手動で運転モードを切り替える操作が必要になります。この点は次の章で詳しく解説します。

連系運転と自立運転の違いとは?

太陽光発電のパワーコンディショナには、通常「連系運転モード」と「自立運転モード」という2つの運転モードが備わっています。この2つの違いを理解しておくことが、停電時に太陽光発電を活用するための第一歩です。

連系運転モードは、平常時の通常運転モードです。太陽光パネルで発電した電力を家庭内で使用しつつ、使いきれない余剰電力は電力会社に売電することができます。電力会社の送配電網(系統)と接続された状態での運転のため「連系」と呼ばれています。

自立運転モードは、発電した電力を自家消費するためのモードです。太陽光発電システムを電力会社の系統から切り離し、太陽光発電からの電気だけで「自立」して稼働するため、停電時にも家庭内で一定の電力を利用することが可能になります。

つまり、平常時は連系運転で発電・売電を行い、停電時には自立運転に切り替えることで非常用電源として活用する、という使い分けがされているわけです。この切り替えがどのように行われるかは、お使いの設備によって異なります。

停電時は「自動切り替え」が便利!

自立運転モードへの切り替え方法には、大きく「自動切り替え」と「手動切り替え」の2種類があります。

自動切り替え型は、停電を検知すると数秒から十数秒程度で自動的に自立運転モードへ移行するタイプです。停電が起きた際にユーザー自身が操作する必要がなく、いざという時の負担が少ない点が大きなメリットです。特に蓄電池と連携したシステムや、比較的新しいパワーコンディショナでは、この自動切り替え機能が搭載されているケースが増えています。

手動切り替え型は、停電が発生した際にパワーコンディショナの操作パネルや専用スイッチを人の手で操作し、自立運転モードに切り替える必要があるタイプです。多くの既存設備では、この手動切り替えが基本となっています。

ご自宅の太陽光発電システムがどちらのタイプなのかは、取扱説明書やパワーコンディショナの型番から確認できます。災害時など不測の事態に備えるためにも、一度ご自身の設備の切り替え方式を確認しておくことをおすすめします。

出典:資源エネルギー庁「太陽光発電設備の自立運転機能の周知について(PDF)」


自立運転モードの手動切り替えについて、具体的な操作方法は以下の記事をご覧ください。

停電時に使う家電の優先順位を決めよう

電子レンジを操作する様子
自立運転モードに切り替えた場合、利用できる電力には限りがあります。一般的な家庭用パワーコンディショナの自立運転用コンセントでは、最大1,500W程度が利用可能な目安となります。そのため、停電という限られた状況で何を優先的に使うか、あらかじめ家庭内で優先順位を決めておくことが重要です。

出典:資源エネルギー庁「太陽光発電設備の自立運転機能の周知について(PDF)」

情報収集・連絡手段を最優先に

停電時にまず大切なのは情報収集と家族との連絡です。スマートフォンの充電器、ラジオ、テレビなどは消費電力が比較的低く、自立運転モードでも問題なく使用できる機器の代表例です。災害情報の確認や、家族の安否確認のためにも、こうした機器への電力供給を優先しましょう。

生活維持に必要な家電を次に

冷蔵庫の稼働や、電気ポット・炊飯器といった調理関連の家電も、消費電力を確認しながら使用することができます。ただし、これらを同時に使用する場合は、合計の消費電力が1,500Wを超えないよう注意が必要です。例えば1,000Wの電子レンジを使う場合、同時に250Wの冷蔵庫と210Wのテレビを稼働させると、すでに1,460Wに達します。家電ごとの消費電力を事前に把握しておくと、停電時の家電のやりくりがスムーズになります。

消費電力が大きい家電は使用を控える

電子レンジやオーブントースター、IHクッキングヒーター、ドライヤー、エアコンといった家電は、単体で1,000W以上の消費電力を必要とすることが多く、自立運転モードでの使用には注意が必要です。これらを使いたい場合は、他の家電との同時使用を避け、使用するタイミングを見極めることが大切です。

なお、より多くの家電を同時に使いたい場合や、消費電力の大きい設備を稼働させたい場合は、蓄電池との併用も選択肢になります。蓄電池との併用や1,500Wという制限の理由については、以下の記事で詳しく解説しています。

よくある質問(Q&A)

Q1.太陽光発電を導入していれば、停電時に何もしなくても電気が使えますか?

A1.いいえ、多くの太陽光発電システムでは自動的には切り替わりません。停電時には「自立運転モード」へ手動で切り替える操作が必要なケースが一般的です。ただし、自動切り替え機能が搭載された機種や、蓄電池と連携したシステムでは、停電を検知して自動的に切り替わるものもあります。ご自宅の設備がどちらのタイプか、事前に確認しておきましょう。

Q2.雨や曇りの日でも、停電時に太陽光発電は使えますか?

A2.使用は可能ですが、発電量は天候によって大きく変動します。曇天や雨天時は晴天時に比べて発電量が落ちるため、自立運転モードで使用できる電力にも限りが出てきます。災害時は天候に関わらず使用できる電力に余裕を持たせ、節電を心がけることが大切です。

Q3.夜間も太陽光発電の電気を使うことはできますか?

A3.太陽光パネル単体では、日射のない夜間は発電できないため、自立運転モードによる電力供給はできません。夜間も電気を使いたい場合は、日中に発電した電力を蓄えておける蓄電池との併用が必要になります。

Q4.自立運転モードに切り替えるタイミングを逃したらどうなりますか?

A4.自立運転モードへの切り替えを行わなければ、停電中は太陽光発電の電気を使用することはできません。せっかく発電していても、自立運転コンセントから電力を取り出す操作をしなければ宅内の家電には供給されない仕組みになっているためです。停電が発生したら早めに切り替え作業を行うことをおすすめします。

まとめ

太陽光発電は、光熱費の削減や売電収入、環境への貢献といった日常的なメリットに加え、停電時の備えとしても非常に頼りになる存在です。ただし、その力を発揮するには「連系運転」と「自立運転」の違いを理解し、自立運転モードへの切り替え方式が自動か手動かを事前に確認しておく必要があります。

これから太陽光発電の導入を検討している方は、停電対策という観点からも、自動切り替え機能の有無や蓄電池との連携可否をチェックポイントに加えてみてください。すでに導入済みの方は、ご自宅の設備がどちらのタイプかを確認し、いざという時に慌てないよう備えておきましょう。
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ソーラーメイト編集部

太陽光発電と再生可能エネルギーに関する深い専門知識を持つレネックス株式会社のスタッフが、最新の情報や役立つ知識を発信しています。

レネックスは、太陽光発電の国内新築住宅シェアNo.1のハンファジャパンの子会社として豊富な経験と実績があります。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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