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太陽光パネルに紫外線が与えるダメージとは?劣化を防ぐメンテナンス方法を解説

太陽光パネルに紫外線が与えるダメージとは?劣化を防ぐメンテナンス方法を解説

太陽光パネルは屋外に設置するため、365日休まず紫外線にさらされ続けます。紫外線はパネル表面を酸化・変色させるだけでなく、内部の素材を徐々に劣化させ、長期的な発電効率の低下を招く原因となります。ではどの季節に最もダメージが大きく、どんな対策が有効なのでしょうか。この記事では、紫外線がパネルに与えるダメージのメカニズムから、劣化を防ぐための具体的なメンテナンス方法まで詳しく解説します。

太陽光パネルが紫外線にさらされ続けるとどうなる?

太陽光パネルは屋外に設置するため、晴れの日も曇りの日も、365日休まず紫外線にさらされ続けます。短期間では目に見えない変化でも、長期間にわたって蓄積されたダメージは発電効率の低下として現れてきます。ここでは紫外線がパネルにどのような影響を与えるのか、具体的に解説します。

パネル表面への影響(酸化・変色)

紫外線を長期間受け続けると、パネルの表面や封止材などの素材が劣化し、変色が起こります。変色したパネルは光の透過率が下がるため、発電に使われるエネルギー量が減少します。初期の段階では発電量への影響は小さいものの、放置すると劣化が加速するため早めの点検が重要です。

内部素材の劣化と発電効率への影響

紫外線はパネル表面だけでなく、内部の封止材(EVAフィルム)にも影響を与えます。封止材が劣化すると黄変や剥離が起こり、発電効率の低下につながります。また温度変化と紫外線が重なることで、素材の収縮・伸縮が繰り返され、劣化がさらに進みやすくなります。

接合部のひび割れ・断線リスク

素材の収縮・伸縮が繰り返されることで、パネル内部の接合部やバスバーに微細なひび割れや断線が発生するリスクが高まります。断線が起きると発電量が急激に低下するだけでなく、修理費用も高額になるケースがあります。定期的な点検で早期発見することが、長期的なコスト削減にもつながります。

太陽光パネルへの紫外線ダメージが最も大きい季節はいつ?

紫外線量の年間推移

では、一年を通して紫外線が一番強い時期はいつなのでしょうか。真夏の一番暑い時期に紫外線が強いと思われがちですが、紫外線厳重注意前線によると3月末〜4月始めにかけて急激に紫外線は強まり、7〜8月にかけてピークを迎えます。ですが、4月の紫外線量は残暑で日差しが強い9月並みと言われているため、春から夏にかけて紫外線が強い時期だと言えます。

日本気象協会「紫外線-厳重注意前線-2025」

参考:日本気象協会「紫外線 厳重注意前線 2025」

春〜夏にかけて太陽光パネルへの対策が必要な理由

紫外線量が急増する3月末から対策を始めることで、ピークを迎える7〜8月に向けて太陽光パネルへの蓄積ダメージを最小限に抑えることができます。特に春先は「まだ暑くないから大丈夫」と油断しがちですが、紫外線量はすでに秋(9月頃)と同等レベルに達しています。太陽光パネルへのダメージは少しずつ蓄積されるため、年間を通じた計画的なメンテナンスが重要です。

手軽にできる紫外線対策
紫外線から守るべきものは、太陽光パネルだけではありません。点検や作業で屋外に出る際は、ご自身の肌や目も忘れずに守りましょう。ここでは手軽にできる紫外線対策をご紹介します。

対策① 日焼け止め
紫外線対策として皆さんが1番思い浮かべるアイテムは日焼け止めではないでしょうか?ドラッグストア等で様々な日焼け止めが各メーカーから手軽に購入できるようになっております。近年では子供向け、敏感肌の方向けの製品も数多く販売されているため、使用者やシーンに合わせて日焼け止めを利用することができます。

対策② 帽子をかぶる
帽子をかぶることによって太陽から降り注ぐ紫外線を遮ることができます。帽子のつばが長ければ長いほど、予防効果は向上します。日焼け対策としては「つばの長い黒色の帽子」または「UVカット加工のされた帽子」がオススメです。夏の暑さ対策としても帽子は効果的です。

対策③ サングラスをかける
実は、目にも紫外線ダメージを受けてしまいます。紫外線ダメージを目に受けると角膜に炎症を起こし、目の痛みや充血、ドライアイを引き起こす可能性があるため、肌と同様に目にも十分な紫外線対策が欠かせません。長時間屋外に滞在する際は、UVカット効果のあるサングラスや眼鏡がオススメです。

対策④ 日傘をさす
日傘は、太陽が照りつける強い日差しや紫外線によるダメージを防ぐグッズとして大人気です。紫外線対策だけではなく、暑さも和らげてくれる効果もあります。折り畳み式や晴雨兼用の日傘、近年ではデザインも豊富に販売されているためカバンの中に1本入れておくだけで多岐に渡り活用できるアイテムです。

紫外線から太陽光パネルを守るバックシートの役割

太陽光パネルが長期間にわたって紫外線にさらされても発電効率を維持できるのは、「バックシート」という保護部材があるからです。

バックシートとは何か

バックシートとは、太陽光パネルの裏面に取り付けられる保護シートで、主にポリエステル系フィルムやフッ素系樹脂などの素材でつくられています。耐候性・耐光性・難燃性・水分バリア性に優れ、厳しい環境で使用しても劣化しにくいのが特長です。

バックシートの耐久性と限界

バックシートは耐久性に優れていますが、永久に機能するわけではありません。設置から10〜15年が経過すると、バックシート自体にも紫外線による劣化が生じることがあります(※)。表面のひび割れや剥離が起きると、パネル内部への水分侵入リスクが高まります。定期点検でバックシートの状態を確認することが、パネル全体の寿命を延ばすことにつながります。

※年数は目安です。一般的な太陽光パネルのメーカー保証期間や劣化研究に基づいています。

紫外線ダメージを防ぐメンテナンス方法

太陽光パネルへの紫外線ダメージを完全に防ぐことはできませんが、定期的なメンテナンスによって劣化の進行を遅らせ、発電効率を長期間維持することは可能です。

目視点検のポイントと頻度

まず自分でできる点検として、地上から目視でパネルの状態を確認してみましょう。以下のような異常が見られた場合は、専門業者へ早めに相談してください。

  • パネル表面の変色・黄ばみ
  • 表面ガラスのひび割れや傷
  • バックシートの剥離・膨れ
  • フレームの腐食・変形

目視点検は年に2回、紫外線が強くなる前の3月頃と、ピークが過ぎた9月頃に行うのがおすすめです。ただし屋根に上がっての点検は転落リスクがあるため、必ず地上から確認できる範囲にとどめてください。

専門業者によるメンテナンスが必要なケース

以下のケースでは、自己判断せず専門業者への依頼をおすすめします。

  • 設置から4年以上メンテナンスを行っていない
  • 目視で異常が確認できた
  • 発電量モニターで明らかな低下が続いている
  • 台風・ひょうなどの自然災害の直後

なお、FIT認定(固定価格買取制度)を受けている設備は、FIT法に基づく「発電設備の維持管理義務」があり、定期的なメンテナンスが義務付けられています。義務を怠ると認定取り消しのリスクもあるため注意が必要です。

メンテナンスにかかる費用の目安

一般的な太陽光パネルのメンテナンス費用の目安は以下の通りです。

  • 目視点検・清掃:1回あたり1万〜3万円程度
  • 精密点検(電気系統含む):1回あたり3万〜10万円程度
  • バックシート交換:状態によって異なるため要見積もり

設置から年数が経つほど修理・交換費用は高くなる傾向があります。早期発見・早期対応がコスト面でも有効です。

※費用は地域・設置規模・業者により変動するため、あくまで目安です。


メンテナンスについては、こちらの記事もご覧ください。

紫外線以外に太陽光パネルを劣化させる要因

太陽光パネルの劣化原因は紫外線だけではありません。複合的な要因を理解しておくことで、より効果的なメンテナンス計画が立てられます。

熱によるダメージ

夏場にパネル温度が60〜80℃まで上昇することで、素材の膨張・収縮が繰り返されます。この熱ストレスが紫外線ダメージと重なることで、劣化が加速するケースがあります。パネル裏面の通気性を確保し、熱がこもらない設置環境を整えることが重要です。

風雨・自然災害による影響

強風による飛来物の衝突、ひょうによる表面ガラスの破損、台風後の浸水など、自然災害はパネルに物理的なダメージを与えます。災害後は通常の点検サイクルを待たず、早めに状態確認を行いましょう。

鳥のフンや汚れによる発電ロス

特に注意したいのが鳥のフンやゴミの付着です。付着した汚れが太陽光パネルへの光を遮ることで、発電効率の低下につながります。汚れは放置するほど固着して落ちにくくなるため、定期的な清掃が重要です。

よくある質問(Q&A)

Q1.太陽光パネルの寿命はどのくらいですか?

A1.一般的に太陽光パネルの寿命は20〜30年といわれています。ただし紫外線や熱などによる劣化が蓄積すると、寿命より早く発電効率が低下するケースもあります。定期的なメンテナンスで寿命を最大限に延ばすことが可能です。

Q2.紫外線による太陽光パネルの劣化は見た目でわかりますか?

A2.パネル表面の変色・黄ばみ、バックシートの剥離・膨れなどは目視で確認できる劣化のサインです。ただし内部の封止材の劣化や接合部の断線は外から見えないため、定期的な専門業者による点検が重要です。

Q3.メンテナンスをしないとどうなりますか?

A3.劣化が進むと発電効率が年々低下し、最終的には修理・交換が必要になります。またFIT認定を受けている設備は、FIT法に基づく維持管理義務があり、メンテナンスが義務付けられており、怠ると認定取り消しのリスクもあります。

Q4.自分でできるメンテナンスはありますか?

A4.地上からの目視点検は自分で行うことができます。ただし屋根に上がっての清掃や点検は転落リスクがあるため、専門業者への依頼をおすすめします。

まとめ

太陽光パネルは紫外線によって表面の変色や内部素材の劣化が少しずつ進みます。バックシートによる保護性能を活かしながら、紫外線が急増する3月頃と、ピークが過ぎた9月頃の年2回を目安に点検を行いましょう。定期的なメンテナンスが、パネルの寿命と発電効率を長期間維持する一番の近道です。
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ソーラーメイト編集部

太陽光発電と再生可能エネルギーに関する深い専門知識を持つレネックス株式会社のスタッフが、最新の情報や役立つ知識を発信しています。

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