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0円ソーラーは支払い方式によって「PPA型」「リース型」に大別され、会社ごとに契約期間(10〜15年)や設備譲渡の条件、保証内容、対応エリアが異なります(注:本記事では執筆時点=2026年8月の公式情報をもとに比較しています)。電気使用量が多い家庭には電気代を直接下げるPPA型、確実に所有権を得たい方にはリース型が向いています。本記事では主要5社を料金・保証・実績の3軸で比較し、タイプ別のおすすめ会社を紹介します。
0円ソーラーとは?(本記事の前提)
0円ソーラーの詳しいしくみや、メリット・デメリット、向いている人・向いていない人については、以下の記事で詳しく解説しています。本記事では「どの会社を選ぶか」の比較に絞って解説します。
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0円ソーラーを比較する際の判断基準
0円ソーラー各社のサービスを比較するうえで、本記事では以下4つの基準を軸に整理しています。料金プラン・電気料金単価
PPA型なら1kWhあたりの電気料金単価、リース型なら月額利用料の水準を確認します。PPA型の場合は、太陽光で発電した電気の購入単価と、現在契約している電力会社から購入する電気の料金を比較することが重要です。ただし、実際の節約額は料金単価だけで決まるわけではなく、太陽光の発電量や自家消費できる割合、家庭の電気使用量などによっても変わります。契約期間・設備の譲渡条件
契約期間は10〜15年程度のサービスが一般的ですが、会社やプランによって異なります。期間満了後に設備が無償譲渡されるか、再契約や更新が必要かも確認しましょう。途中解約時に違約金や設備の買い取りが発生するかどうかも重要な確認ポイントです。保証・アフターサービス
契約期間中のメンテナンス費用が無料かどうか、自然災害時の補償があるかどうかを比較します。契約終了後(無償譲渡後)のサポート体制が会社によって異なる点にも注意が必要です。対応エリア・実績
0円ソーラーは全国対応の会社もあれば、特定地域に限定される会社もあります。契約前に自宅が対応エリアに含まれているかを必ず確認しましょう。主要0円ソーラー会社5社を徹底比較
鈴与の0円ソーラー(鈴与商事)
鈴与商事株式会社が提供する「0円ソーラー」は、初期費用をかけずに太陽光発電設備を設置し、月額のサービス利用料を支払う仕組みです。鈴与ホームパルの公式サイトでは月額利用料の一例として税込2,480円が案内されていますが、地域や太陽光発電設備の設置容量によっては別途料金が発生する場合があります(※1)。サービス利用期間は15年で、期間中に発生する余剰電力の売電収入は鈴与商事が収受します。期間内に中途解約する場合は、契約残日数に応じた金額で設備一式を買い取る必要があります。
対応エリアは静岡・山梨・愛知・長野が中心です。なお、鈴与商事は静岡県の「ふじのくに0円ソーラー事業」の登録事業者となっています(※2)。
※1 出典:鈴与の0円ソーラー公式サイト
※2 出典:静岡県「静岡県0円ソーラー事業」
ハチドリソーラー
ハチドリソーラーは、国内メーカーと提携したリース型の0円ソーラーです(※3)。公式サイトのFAQによると、サービス契約期間は基本的に15年で、契約満了後は太陽光パネル一式が無償譲渡されます。対応エリアは全国規模で、新築・既築を問わず個人所有の住宅が対象です。契約期間中に発生した余剰電力の売電収入は利用者本人のものとなります。また、15年間の災害補償や15年間の機器保証、25年間の太陽光パネル出力保証が案内されています。
契約は原則として途中解約ができず、引っ越しなどやむを得ない事情がある場合も、契約期間の残存リース額を支払ったうえで設備を買い取る必要がある点はデメリットとして留意が必要です。
なお、千葉県はリース契約による太陽光発電導入を対象とした独自の補助金制度を設けており、対象となるには県の登録事業者との契約が必要ですが、ハチドリソーラーはその登録事業者の1社になっています。千葉県在住の方は、ハチドリソーラーとの契約でこの補助金も併用できる可能性があります。
※3 出典:ハチドリソーラー公式サイト
※4 出典:千葉県「千葉県住宅用太陽光発電設備等に係るリース等導入促進事業補助金」
エネカリ(TEPCOホームテック)
東京電力エナジーパートナー株式会社と株式会社エプコが共同出資して設立したTEPCOホームテック株式会社が提供する「エネカリ」は、太陽光発電・家庭用蓄電池・エコキュート・V2Hなどを初期費用0円のリース契約で導入できるサービスです(※5)。エネカリの対象エリアは全国です。ただし、東京電力パワーグリッドエリア外で利用する場合は、エネカリ取扱店を通じて申し込む必要があります(※6)。アフターメンテナンスは365日24時間、TEPCOホームテックのコールセンターが受付対応します。
利用期間は10年または15年から選択できますが、機器によっては選択できる期間が限られる場合があります。期間満了後は設備が無償譲渡されるほか、最新機器に交換してエネカリを再契約することも可能です。東京電力グループのTEPCOホームテックが提供するサービスで、24時間365日受付のコールセンターによるサポートや自然災害補償が特徴です。
※5 出典:TEPCOホームテック株式会社公式サイト「エネカリ」
※6 出典:TEPCOホームテック株式会社「エネカリ Q&A」
シェアでんき(シェアリングエネルギー)
株式会社シェアリングエネルギーが提供する「シェアでんき」は、太陽光発電システムの第三者所有(TPO)モデルによるPPA型の0円ソーラーです(※7)。契約期間は15年(20年の場合もあり)で、期間満了後は設備が無償で住宅所有者に譲渡され、売電収入は住宅所有者が得られます。停電時には太陽光発電システムが発電している時間帯に限り、最大約1,500Wまで非常用電源として利用できます。なお、契約期間中の自家消費分の電気料金単価は、提携する電力小売事業者やエリアによって異なるため、契約前に見積もりで確認することをおすすめします(注:一部の提携販売店では1kWhあたり22円程度という案内も見られますが、これは販売店独自の情報であり、公式に一律の単価として案内されているものではありません)。ただし、契約期間中の余剰電力の売電収入はシェアリングエネルギー側が収受するため、売電による副収入は期待できない点は理解しておきましょう。
※7 出典:シェアでんき公式サイト
ちゃんとGood!(京セラ関電エナジー)
「ちゃんとGood!」は、太陽光発電システムの大手メーカーである京セラ株式会社と関西電力株式会社が共同出資して設立した京セラ関電エナジー合同会社が提供する0円ソーラーサービスです(※8)。太陽光発電システムを初期費用0円で設置し、発電した電力については「ちゃんとGood!ソーラー」のサービス料金を、系統電力については「ちゃんとGood!でんき」の電気料金を支払う仕組みで、原則10年の契約期間満了後は太陽光発電システムが無償譲渡されます。対応エリアは東京電力エリアおよび中部電力エリアで、全国対応ではありません(※9)。発電状況等をインターネット経由で常時確認する仕組みのため、契約にはインターネット環境が必須という点も他社にはない条件です(※10)。
契約期間中の解約は原則としてできず、10年間の継続利用が前提となります。停電時は太陽光発電システムが正常に稼働している時間帯に限り、自立運転機能への切替操作を行うことで電気を利用できます。
太陽光発電システムメーカーである京セラが共同出資する京セラ関電エナジー合同会社が提供するサービスのため、 パネルの品質・信頼性を重視する人には安心材料になる一方、対応エリアの狭さとインターネット環境必須という条件は契約前に必ず確認しておく必要があります。
※8 出典:ちゃんとGood!サービス公式サイト
※9 出典:関西電力株式会社「京セラ関電エナジー、太陽光発電システムが契約満了後にもらえる『ちゃんとGood!サービス』の申込受付開始について」
※10 出典:ちゃんとGood!ソーラー利用規約
0円ソーラー5社比較表|契約期間や対応エリアを一覧化
ここまで紹介した5社サービスの情報を、契約形態・契約期間・対応エリア・メンテナンス体制・その他の特徴で一覧表にまとめました。各社の違いをひと目で比較したい方は、まずこの表をチェックしてみてください。| サービス名 | 契約形態 | 契約期間 | 対応エリア | メンテナンス | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 鈴与の0円ソーラー | リース型 | 15年 | 静岡・山梨・愛知・長野中心 | 契約期間中対応 | 地域密着・自治体連携あり |
| ハチドリソーラー | リース型 | 15年(要望により10年も可能) | 全国規模 | 契約期間中無料 | 長州産業と提携、途中解約は原則不可 |
| エネカリ | リース型 | 10年または15年(機器により選択できない場合あり) | 全国(東京電力パワーグリッドエリア外は取扱店経由で申込み) | 契約期間中無料 | 24時間365日サポート |
| シェアでんき | PPA型 | 15年(20年の場合もあり) | 全国 | 契約期間中無料 | 停電時約1,500Wまで利用可 |
| ちゃんとGood! | PPA型 | 原則10年 | 東京電力エリア・中部電力エリア | 契約期間中対応 | 太陽光パネルメーカー京セラ自身が提供、インターネット環境必須 |
※本表は各社公式サイト・行政公開資料等の一次情報(2026年8月時点)をもとに作成しています。契約前には必ず各社公式サイト・重要事項説明書で最新の条件をご確認ください。
こんな人にはこれがおすすめ!タイプ別診断
- 長期保証やサポートを重視したい人:エネカリ
利用期間中の修理や自然災害補償、24時間365日受付のコールセンターによるサポートが強みです。 - リース型で、契約満了後の設備譲渡や長期保証を重視したい人:ハチドリソーラー
契約期間15年、独自の15年間災害保険とメーカーの長期保証が安心材料です。ただし途中解約のハードルが高い点は要注意です。 - 静岡・山梨・愛知・長野在住で地域密着の対応を求める人:鈴与の0円ソーラー
自治体の支援制度と連携している地域密着型を生かした点がメリットです。 - 停電時の備えを重視したい人:シェアでんき
売電収入は得られませんが、停電時は合計約1,500Wまでの家電を同時に使えるという非常用電源の機能が魅力です。 - 太陽光パネルの品質を最優先したい人:ちゃんとGood!
京セラ製の太陽光発電システムを利用できる点が強みです。ただし、インターネット環境が必須なこと、対応エリアが限定される点は注意しましょう。
0円ソーラーのメリット・デメリット
ここまで5社それぞれの特徴を見てきましたが、最後に0円ソーラーというサービス全体に共通するメリット・デメリットを整理しておきましょう。会社を選ぶ前に、そもそも0円ソーラーという仕組み自体が自分に合っているかどうかを確認しておくことが大切です。メリット
- 初期費用0円で太陽光発電を導入でき、まとまった資金を用意する必要がない
- 契約内容によっては、契約期間中のメンテナンスや修理費用がサービス料金に含まれる
- 停電時に非常用電源として利用できるプランが多い
- 契約内容によっては、契約終了後に設備が無償譲渡され、その後は発電した電気の自家消費や売電によるメリットを得られる
デメリット
- 契約期間中の売電収入の扱いはサービスによって異なり、事業者が収受する場合は利用者が売電収入を得られない
- 契約期間が10〜20年と長期にわたり、途中解約時には、違約金や残りの利用料、設備の買い取り費用などが発生する場合がある
- 屋根の形状や築年数など、設置条件を満たさないと利用できない場合がある
- 会社によって対応エリアが限定されており、居住地域によっては利用できないことがある