目次
太陽光の売電とは?売電価格2026・収入目安・いつまで売れるか
【結論】卒FITで最初にやることは3つだけ
卒FITは、まず「いつ満了するか」と「満了後に何が起きるか」を押さえるだけで迷いが激減します。このあと詳しく解説しますが、最初にやることは次の3つです。① 満了通知が届く時期を確認:目安…満了の4〜6か月前)
② 何もしない場合の買取条件を確認:単価更新・例外的に0円等の注意も含む)
③ 次の3択を決める:売電先を変える/自家消費を増やす/蓄電池・V2Hで貯める
この記事は「卒FITの入口(定義・いつ・最初にやること)」に特化して解説します。
売電先の最新単価比較(ランキング)や、蓄電池の「元が取れる判断」は別記事で詳しくまとめています。「いま知りたいこと」に合わせて先にチェックしてもOKです。
▼ 卒FITの買取価格ランキング(9エリア比較)はこちら
▼ 卒FITで蓄電池は元が取れる?判断・回収年数はこちら
なぜ今、卒FIT問題が話題になっているのか?
まずはこれだけ:卒FITの売電単価を10秒で比較 → “実効容量”で損しない蓄電池の選び方
2026年現在、住宅用太陽光発電を設置した家庭で、FIT制度が終了する世帯が急激に増加しています。2009年から開始された太陽光発電の余剰電力買取制度により、10年間にわたって家計にとって魅力的な価格で電気を売ることができていた家庭が、次々と「卒FIT(そつフィット)」を迎えているためです。まずは最新の売電単価一覧と切替の注意点を確認してください。
2019年で約53万件、累計で100万件を超える家庭が卒FIT以降の電気料金の見直しを迫られています。
この記事では卒FITが家計に与える影響と、家族にとって最もお得な選択肢を紹介しています。新築時に太陽光発電を検討している方も、10年後の家計設計の参考にしてください。
余剰電力の基本的な仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
導入可否の判断前に回収年数の現実もチェックしておくと安心です。
そもそも「卒FIT」とは?家計にどんな影響がある?
卒FITを迎えたあと、家庭用太陽光の選択肢は大きく3つです。- そのまま売電を続ける
- 売電先の電力会社を変更する
- 蓄電池を導入して自家消費する
それぞれメリット・向く家庭が異なるため、まず全体像を整理してから判断することが大切です。
太陽光発電のお得な制度が10年で終了
FIT制度(フィット制度)とは、国によって2012年から開始された優遇制度で、簡単に言うと「太陽光で作った電気を高く買い取ります」という制度です。正式には「固定価格買取制度」と呼ばれ、住宅用太陽光発電(10kW未満)の場合、発電した余った電力を、10年間にわたって固定価格で電力会社が買い取ることを国が約束しています。この制度のおかげで、2012年度に太陽光発電を設置した家庭は、1kWhあたり42円という非常に高い価格で電気を売ることができました。当時の一般的な電気料金が20円台だったことを考えると、「電気を買うより売った方がお得」という状況だったのです。
10年後の現実:売電価格の単価が4分の1以下に下落
しかしこの優遇期間は永続的ではありませんでした。制度開始以降、年々売電価格は一気に下落します。下記は近年の買取価格の推移を表した表です。過去の売電価格の推移(抜粋)
| 2012年度 | 42円/kWh(制度開始時) |
|---|---|
| 2013年度 | 38円/kWh |
| 2015年度 | 33〜35円/kWh(出力制御対応なし・あり別に記載) |
| 2017年度 | 28〜30円/kWh(出力制御対応なし・あり別に記載) |
| 2019年度 | 24円/kWh |
| 2021年度 | 19円/kWh |
| 2023年度 | 16円/kWh |
| 2024年度 | 16円/kWh |
| 2025年度 | 15円/kWh(9月まで) |
卒FIT以降の厳しい買取価格の現実
- FIT期間中:制度開始当初、42円/kWhだったのが13年余りで27円も下落
- 卒FIT以降は各電力会社のプラン価格に:7円〜14円程度に
これは決して制度のせいではなく、太陽光発電が普及した結果、設置費用が下がったため、国の手厚い支援が不要になってきたということです。ただし、家計への影響は深刻です。
家計への具体的な影響って?
太陽光発電5kWを設置した一般的な家庭を例に、卒FIT前後の家計への影響を具体的な金額で比較してみましょう。何も対策をしない場合と対策を講じた場合では、年間で大きな差が生まれることが分かります。- FIT期間中:月2万円の売電収入
- 卒FIT以降(大手電力継続・8.5円/kWh、東京電力の場合):月約6,100円(約13,900円の収入減)
- 年間で計算すると:約17万円の家計への影響
「卒FIT」は10年間の固定価格買取満了を指します。満了後は売電単価が下がるため、自家消費と売電のバランスで家計インパクトが変わります。導入可否の判断前に回収年数の現実も確認しておきましょう。
公式・準公式リンク集 一次情報
卒FITは制度・契約に関わるため、判断の根拠は一次情報で確認するのが安全です。以下は、卒FITの「満了前後に何をすべきか」を確認できる公式・準公式の参照先です。- コラム
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ここだけ注意:卒FIT以降「何もしない」=必ず損、とは限りません何もしない場合でも、一定条件で売電契約が自動更新されるケースがあります。
ただし、契約が切れている/条件が合わない場合は例外的な取り扱い(無償引受など)になり得るため、「満了後の買取条件(単価・契約の有無)」だけは必ず確認しておくのが安全です。
【家計を守る】卒FIT以降の3つの選択肢
卒FIT以降の対応策は、大きく分けて3つあります。どれを選ぶかによって、今後10年間の家計の収支が大きく変わってきます。選択肢 ①:新しい電力会社と契約して「売電」を続ける
最もシンプルな方法は、これまでと同じように余った電気を電力会社に売り続けることです。ただし、売り先と価格条件は大きく変わります。太陽光発電の売電について詳しく知りたい方は、「太陽光の売電とは?売電価格2026・収入目安・いつまで売れるか」をぜひ参考にしてください。
どれを選ぶ?:最新のおすすめ蓄電池と選定の考え方 → 停電時でも使える“自立運転”の実際
大手電力会社での売電
従来の東京電力や関西電力などの大手電力会社でも売電を続けられます。大手の魅力は経営の安定性です。ただし新電力会社に比べると売電価格は低いといえます。- 東京電力:8.5円/kWh
- 九州電力:7.0円/kWh
- 関西電力:8.0円/kWh
新電力会社での売電
最近では、より高い買取価格の新しい電力会社も登場しています。ただし買取プランの種類や会社の信頼性、キャンペーン期間や契約条件を事前に確認することが大切です。- キューエネスでんき「エネまかせ」:15.58円/kWh(市場連動型プラン2025年7月)※JEPXのスポット市場連動型でその月の市場価格はJEPX取引市場データから確認できます。
- スマートFIT:14.6円/kWh(東京電力エリア限定。東京電力の標準買取単価8.5円/kWhと比較すると高め)
- エネクスライフサービス「卒FITでんきプラス」:13.5円/kWh(条件付き)
選択肢 ②:昼間の自家消費率を高める
現在最も注目されているのが、発電した電力を自宅で使う「自家消費」という選択肢です。太陽光は昼間に発電されるため、その間にたくさん電気を使用して売電を控える、という考え方になります。なぜ自家消費がお得なのか?
現状では電力会社から買う電気料金と売電価格に大きく差があるためです。- 電力会社から買う電気:約35円/kWh
- 卒FIT以降の売電価格:約8.5円/kWh(東京電力の場合)
- 差額:26.5円/kWh
つまり安い買取価格で売るより、電気の購入を減らす方がお得になるという計算です。
自家消費率を高める手段って?
後述する蓄電池以外で自家消費を増やす方法としては以下の利用も有効です。- エコキュート(電気温水器)の昼間運転:お湯を作る時間を夜から昼に変更
- 電気自動車(EV)の昼間充電:昼の間に充電すればガソリン代の節約にも
エコキュートや電気自動車に貯めた電気を家庭で使うためのV2Hは、蓄電池より初期費用が比較的低く、導入することで自家消費率を高められるのが魅力です。特にエコキュートは少ない電力で効率的にお湯を沸かすため、ガス給湯器や電気温水器よりも光熱費を抑えることができます。ライフスタイルに合わせて段階的に取り入れることで、無理なく卒FIT対策を始められます。
売電の継続・自家消費の強化・蓄電池の導入──最適解はご家庭の使用パターンで変わります。購入判断の前にやりがちな失敗と回避策(デメリットの実像)を必ずチェックしましょう。
選択肢 ③:「蓄電池」で電気を貯めて夜間も自家消費
最も効果的な方法ですが、初期費用がかかるのが蓄電池の導入です。昼間に発電した電気を貯めて、夜間や雨の日にも自家消費できるようになることは、太陽光発電システムをさらに有効に使えます。卒FIT以降の蓄電池導入について詳しく知りたい方は、「卒FIT以降の蓄電池は元がとれる?|メリット・デメリットも解説」をぜひ参考にしてください。
蓄電池のメリット
- 24時間自家消費が可能:昼間発電した電気を夜間に使える
- 災害時の安心:停電時でもほぼ通常と同じに電気が使える
- 経済効果:電気代をほぼゼロにできる可能性(ゼロエネルギー住宅)
蓄電池のデメリット
- 初期費用が高額:100万円〜200万円程度
- 設置スペースが必要:エアコン室外機2台分程度
- メンテナンス:定期点検が必要
蓄電池導入の判断基準
蓄電池導入を検討する際は、10年間の総合的な経済効果で判断することが重要です。初期費用は高額ですが、毎月の電気代削減効果と災害時の安心感を総合的に考慮しましょう。特に在宅時間が長い家庭や、停電への備えを重視する家庭では、満足度がより高くなる傾向があります。蓄電池導入のデメリットも含めた詳細な検討をしたい方は、「卒FIT以降の蓄電池導入のデメリットを検証!後悔しない選び方とは?」をぜひ参考にしてください。
卒FITで迷ったときの分け方
卒FITで迷ったときは、まず「昼間に電気を使う家か」「初期費用をかけられるか」で分けると判断しやすくなります。- 日中不在が多く、初期費用を抑えたい家庭 → まずは売電継続・売電先の切り替えを優先
- 在宅時間が長く、停電対策も重視したい家庭 → 蓄電池を含めて検討
- まず全体像だけ知りたい家庭 → このページで3択を整理してから、詳細記事で比較
ここでは判断の入口だけを整理し、売電と蓄電池の詳しい比較や回収年数は別記事で確認できるようにしています。
太陽光の売電とは?売電価格2026・収入目安・いつまで売れるか
卒FIT以降の蓄電池は元がとれる?|メリット・デメリットも解説
卒FIT以降の売電先比較について
ただし、売電先の条件は変わりやすいため、このページでは細かな比較は行わず、最新の単価比較を別記事にまとめています。
【2026エリア別】卒FIT買取価格ランキング|おすすめ電力会社の一覧
太陽光の売電とは?売電価格2026・収入目安・いつまで売れるか
蓄電池導入|余剰電力活用の基礎知識
卒FIT以降に自家消費を増やす方法の代表が蓄電池ですが、導入メリットは「家庭の電気の使い方」と「見積価格」で大きく変わります。このページでは考え方の要点だけを整理し、回収年数・補助金・メーカー比較まで含む“判断”は別記事にまとめています。
▼ 卒FITで蓄電池は元が取れる?回収年数・補助金・選び方はこちら
▼ 卒FIT×蓄電池のデメリット(失敗パターン)はこちら
卒FIT対策の成功と失敗の分かれ目
卒FIT以降に蓄電池を導入したAさんとBさんの成功・失敗例を紹介します。成功例:計画的な蓄電池導入で電気代を削減
Aさん(会社員・家族3人)の場合- 太陽光発電6kW(2012年設置)
- 卒FIT以降の2022年に蓄電池13kWh導入
- 導入費用:180万円(補助金30万円活用で実質150万円)
結果
- FIT期間中:月18,000円の売電収入
- 蓄電池導入後:電気代を大幅に削減できた(月1,000円程度の電気代に)
Aさんのコメント
「蓄電池が高額で最初は迷いましたが、台風による停電時も蓄電地の稼働で電力を保つことができ、家族の安心も買えたと思っています。また毎月の電気代明細を見るのが楽しみになるほど、電気代を削減することができました。」
失敗例:条件を確認せずに契約して売電収入が悪化
Bさん(会社員・家族4人)の場合- 太陽光発電5kW(2013年設置)
- 価格だけで新電力A社を選択
問題点
- 契約1年後に買取価格を変更された
- 結果、大手電力会社より条件が悪化
- 他者切り替えの解約時に手数料2万円が発生
Bさんのコメント
「当初、買取価格の高さだけで決めたのですが、どうやら期間限定だったらしく。契約書をもっとしっかり読むべきだったと反省しています。卒FIT以降の買取については、安定性も重要だと痛感しています。」
契約条件だけでなく、施工品質の差も結果に直結します。工事前のチェックポイントは施工・設置でミスを防ぐための確認事項を参考に、配線経路・屋外機周辺のクリアランス・停電時の運用手順まで事前にすり合わせましょう。
成功のための4つのステップ
- 現在の電気使用パターンを把握する:月々の電気代と使用時間帯をチェック
- 複数の選択肢を具体的に計算する:10年間の総費用で比較
- 補助金制度を最大限活用する:国と自治体の制度を組み合わせ
- 信頼できる専門業者に相談する:アフターサービスまで考慮して選択
電気使用量は検針票で過去1年分を確認し、日中の在宅時間も把握しましょう。卒FIT以降に蓄電池を導入した場合と、新電力に契約を切り替えた場合、今のままの売電契約を維持した場合の10年間の総コストを比較し、さらには国と自治体の補助金制度を早めに調査し申請を実行します。
事業者選びでは卒FIT以降の蓄電池導入について、価格面だけでなく、デメリットも含めて説明してくれる事業者を複数社から選びましょう。
ステップは「現状把握→計算→補助金確認→相談」。まずは業者選びの型を押さえ、次に最新の価格・補助金・制度変更を確認すると判断がぶれません。
- 60秒でわかる最短フロー
-
- 満了日を確認(検針票・マイページ)
- 地域の買取単価を比較(固定/市場連動)
- 自家消費率と電気料金を把握
- 蓄電池の実効容量を試算(定格×DoD×効率)
- 実質負担を試算(↑簡易ツール)
- 補助金の有無を確認(国・自治体)
- 見積比較→契約条件チェック(期間/解約/改定)
- 年1回の見直し(料金・運用)
家族のライフスタイル別の選択
卒FIT対策は、家庭の状況によって最適解が大きく異なります。重要なのは、目先の価格だけでなく、家族のライフスタイルと将来設計に合った選択をすることです。家族タイプ別の最適な選択肢としては、
- 共働きで昼間不在がちな家庭 → 余剰電力をより有利な価格で売電するために新電力への切り替えを検討
- 在宅ワークや小さなお子さんがいる家庭 → 蓄電池導入で光熱費の大幅削減を検討
- 災害への備えを重視する家庭 → 蓄電池で安心と経済性の両立を検討
- 初期費用を抑えたい家庭 → 最初は太陽光発電だけ、後付けで蓄電池導入を検討
以上を参考に卒FIT以降も見据えた太陽光発電の導入や蓄電池導入を検討してみてください。
次に読むべき関連記事(卒FITの判断を最短に)
▼ 売電先の最新単価を比較したい方▼ 蓄電池を入れるべきか(元が取れるか)判断したい方
▼ 余剰電力(売る/貯める/使う)の整理から入りたい方
卒FIT以降の売電単価は電力会社によって異なります。最新の売電価格や収入の目安は以下の記事で詳しく解説しています。
太陽光の売電とは?売電価格2026・収入目安・いつまで売れるか
【この記事はどんな人の役に立つか】 太陽光発電の売電を基礎から知りたい方が対象です。これから設置・新築を検討中の方や、卒FIT後の売電先や自家消費・蓄電池の活用で損をしたくない方に...
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よくある質問
Q1.卒FIT以降は自動でどこに売電される?単価は?
A1.既存の電力会社の卒FITプランへ移行します。地域・プランで単価が異なるため、比較が必要です。Q2.市場連動と固定、家計に有利なのは?
A2.平常時は市場連動が高単価の場合があります。急騰リスクと契約条件(最低期間・解約金等)を確認しましょう。Q3.蓄電池は何で比較する?
A3.DoDと変換効率を掛けた“実効容量”で比較します。Q4.補助金は併用できる?
A4.併用可の事例もあります。要件・受付期・対象機器は最新情報で確認してください。Q5.制度変更への備えは?
A5.年1回の見直しと自動更新・価格改定条項の確認を習慣化しましょう。まとめ
卒FIT対策は一度決めると長期間にわたって家計に影響を与えます。この記事の情報を参考に、あなたの家族にとって最適な選択を見つけてください。より詳しい相談が必要な場合は、住宅用太陽光発電システムの専門知識を持つ信頼できる事業者への相談をおすすめします。卒FIT以降の新しい電力会社をお探しの方にはキューエネスでんきの市場連動型プランもおすすめです。すでに卒FITを迎え、蓄電池導入を検討される場合は、Q.READYなどの専門的なサービスを活用することで、より精密なシミュレーションと最適な製品選定が可能になります。どちらの場合も未来を見据えた賢い卒FIT対策を実現しましょう。
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- 売電単価を10秒で比較(最新)
- 契約条件チェックリスト(価格以外で見る)
- 市場連動型の仕組みとリスク
- “実効容量”で損しない蓄電池選び
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- 設置の注意点と配線の基本
- 自家消費の基礎と余剰電力の使い方
- 制度の今後(2026年以降・FIP/PPA)
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