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太陽光発電の自家消費とは?売電より得になる理由を2026年の数字で解説

太陽光発電の自家消費とは?売電より得になる理由を2026年の数字で解説

「太陽光発電を検討しているけど、自家消費って結局どれくらいお得なの?」そんな疑問を持っていませんか?以前は発電した電気を売る「売電」が主流でしたが、電気代の高騰やFIT価格の低下によって、今は自分で使う「自家消費」のほうがお得なケースが増えています。
 
この記事では、自家消費の仕組みやメリットを2026年度の最新制度に基づいて解説します。自家消費率を上げる方法や、電気代がどれくらい減るかのシミュレーションも紹介します。
 
★太陽光発電の全体像をまとめて確認したい方は、太陽光発電の完全ガイドをご覧ください。

【この記事の結論】
太陽光発電は、発電した電気を売るより自分で使う「自家消費」のほうが2026年現在お得です。国の想定では自家消費の価値は1kWhあたり約27円、一方でFITの売電価格は平均15円前後。電気を多く使う家庭ほど恩恵は大きく、蓄電池を併用すればさらに自家消費率を高められます。本記事では仕組みと具体的な数字、自家消費率を上げる方法まで解説します。

太陽光発電の自家消費とは

自家消費の仕組み

太陽光発電の自家消費とは、太陽光発電システムでつくった電気を自分で使うことです。太陽光パネルで発電した電気はまず自宅の電力消費に使われ、使いきれずに余った分だけが電力会社に売電されます。つまり「自家消費が先、売電は余った分」という順番になっているのが基本の仕組みです。

自家消費と売電の違い(2026年度の価格で比較)

自家消費と売電の違いは、発電した電力を自分で使うか、電力会社に売るかという点にあります。ここで重要なのが「どちらがお得か」という価格の比較です。

2026年度の住宅用(10kW未満)FIT価格の目安は、設定によれば1〜4年目が1kWhあたり24円、5〜10年目が8.3円とされています。一方、国が想定するケースでは自家消費分の便益は1kWhあたりおおよそ27円とされています。つまり自家消費したほうが、売電するより1kWhあたり数円〜20円近くお得になる場合が多いということです。

項目 1kWhあたりの価格目安
自家消費の便益(国想定) 約27.31円
FIT売電価格(1〜4年目) 24円
FIT売電価格(5〜10年目) 8.3円

特に5年目以降は売電価格が大きく下がるため、自家消費の価値が際立ってきます。

出典:資源エネルギー庁「調達価格等算定委員会」資料

なぜ「自家消費の時代」と言われるのか

以前は電気を余らせて売る「売電」のほうが得な時期もありましたが、FIT売電価格は年々下がり続けており、過去には毎年1〜4円ずつ減額される傾向がありました。電気代そのものも上昇傾向にあるため、「売って得る収入」より「自分で使って節約する金額」のほうが大きくなりやすいのが今の状況です。これが「自家消費の時代」と呼ばれる理由です。

自家消費のメリット:どれだけ得になる?具体的な数字で解説

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自家消費率は家庭ごとに違う(在宅時間・設備で変わる)

自家消費率は家庭ごとの電力の使い方によって大きく変わります。

日中に家族の誰かが在宅している家庭や、在宅勤務・自営業などで日中に自宅にいる時間が長い家庭は、太陽光が発電している時間帯に消費する電力量が増えるため、自家消費率が高くなりやすい傾向があります。エコキュートや電気自動車の充電など、日中に動かせる設備がある家庭も同様です。自家消費率が上がるほど、電気代の削減効果も大きくなります。

逆に日中ほとんど在宅しない家庭は、自家消費できる電力が限られます。この場合は蓄電池を併用することで、日中の発電分を夜間の使用分にまわし、自家消費率を引き上げられる可能性があります。ただし蓄電池の導入費用は大きいため、何年で回収できるかを確認してから検討することが大切です。

正確な削減額は契約している電力会社の料金プランや家庭の使用量によって変わるため、導入を検討する際は施工業者に自宅の使用状況に基づいたシミュレーションを依頼するのがおすすめです。

売電 vs 自家消費:1kWhあたりの損得比較

1.2で紹介した価格を踏まえると、考え方はシンプルです。

  • 自家消費:電気代としておおよそ27円前後の価値を得られる(節約効果)
  • 売電:FIT価格として8.3〜24円の範囲の収入を得られる(5年目以降は8.3円とされることが多い)

同じ1kWhでも、自家消費したほうが得られる価値が大きいケースが多いというのがポイントです。なお自家消費率を上げること自体が目的ではなく、最終的に何円得になり何年で回収できるかで判断するのが大切です。蓄電池などの追加投資をしても、コストに見合うリターンがなければ家計全体ではプラスになりません。

卒FIT後は自家消費がさらに重要になる理由

FITの買取期間(10年間)が終わる「卒FIT」を迎えると、売電価格は大きく下がります。これに対して電力会社から買う電気の価格は卒FIT後も変わらず高いままなので、卒FIT後は「売るより使ったほうが得」という差がさらに広がります。卒FITを控えている、もしくは迎えた方は、自家消費率を上げる工夫をしておくと電気代の差を実感しやすくなります。

卒FITについては、こちらの記事をご覧ください。

自家消費率を上げる3つの方法

電力の使い方を昼間にシフトする

太陽光発電は日中に発電量が多くなるため、洗濯機や乾燥機、お湯を沸かす給湯器の運転など、消費電力の大きい家事を日中に集中させると自家消費率が上がります。タイマー機能を活用して、発電時間に合わせて家電を動かすのも効果的です。

蓄電池を導入する

日中に発電した電気を蓄電池に貯めておけば、夜間や発電量が少ない時間帯にも自家消費できます。卒FIT後で売電価格が下がっている方ほど、蓄電池導入による自家消費率アップの効果を感じやすくなります。

EV・V2Hを活用する

電気自動車(EV)とV2H機器を組み合わせれば、日中に発電した電気をEVに充電し、夜間に家庭で使うといった運用も可能です。蓄電池より大きな容量を確保できる場合もあるため、EVを所有している家庭では検討の価値があります。

V2Hについては、こちらの記事をご覧ください。

自家消費の注意点

発電と消費のタイミングのズレに注意

自家消費は「発電している時間に、その電気を使っている」ことが前提です。曇りや雨の日は発電量自体が減りますし、夜間はそもそも発電しないため、その時間帯の電気使用には自家消費の効果が及びません。日中外出が多い家庭ほど、発電のタイミングと消費のタイミングがズレやすく、自家消費率が伸びにくい点に注意が必要です。

蓄電池などの追加投資は費用対効果を確認

このズレを解消するために蓄電池やV2Hを導入する家庭もありますが、導入費用は決して小さくありません。自家消費率が上がることで電気代がどれだけ削減できるのか、何年で投資を回収できるのかを事前にシミュレーションしてから検討することが大切です。

自家消費30%ルール(10〜50kW未満の制度上の注意)

設置容量が10kW〜50kW未満の場合、制度の定めによれば余剰電力買取制度が20年間適用されますが、発電電力の30%以上を自家消費する必要があり、自家消費量が30%を下回ると売電の権利が失われる可能性があるとされています。

なおアパートなどの集合住宅に設置する場合は、20kW未満を満たす場合などにはこの自家消費の制約が免除されるとされています。この規模の設備を検討している方は、自家消費率の管理が制度上も重要になる点に注意してください。

出典:資源エネルギー庁「調達価格等算定委員会」資料

よくある質問(Q&A)

Q1.自家消費率は何%くらいが普通ですか?

A1.一般的には全国平均は30%前後といわれています。日中の在宅時間や電力の使い方によって個人差があり、在宅時間が長い家庭ほど自家消費率は高くなる傾向があります。

Q2.売電をやめて自家消費だけにすることはできますか?

A2.設備容量によります。10kW未満の住宅用は自家消費後の余剰分を売電する仕組みが基本ですが、売電せず自家消費のみで運用すること自体は可能です。一方10〜50kW未満の設備で余剰電力買取制度を利用する場合は、自家消費率30%以上を維持する必要があるなど制度上の条件があるため、事前に確認してください。

Q3.蓄電池がなくても自家消費はできますか?

A3.できます。蓄電池がなくても、日中の発電時間に合わせて家電を使うことで自家消費は可能です。ただし夜間にも自家消費したい場合は、蓄電池やV2Hなどで電気を貯めておく仕組みが必要になります。

まとめ

太陽光発電は、売電より自家消費のほうが2026年現在お得になっています。FITの売電価格が年々下がる一方、自家消費による電気代の節約効果は安定して大きいためです。

一般的には全国平均の自家消費率は30%程度とされていますが、電力の使い方を昼間にシフトしたり、蓄電池やEV・V2Hを活用したりすることで、自家消費率をさらに高めることができます。ただし自家消費率を上げること自体が目的ではなく、最終的に何円得になり何年で回収できるかで判断することが大切です。

これから太陽光発電の導入を検討している方も、すでに設置済みで卒FITを控えている方も、自家消費の仕組みを理解した上で電気の使い方を見直してみてください。
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ソーラーメイト編集部

太陽光発電と再生可能エネルギーに関する深い専門知識を持つレネックス株式会社のスタッフが、最新の情報や役立つ知識を発信しています。

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