2023年10月06日
パワコン、寿命はいつまで？気になる交換費用も徹底解説！
意外と知らないパワコンの寿命と交換費用。太陽光発電の安定稼働のために、故障の可能性がある見逃せないサインから長い期間使える対策まで徹底解説します。賢い備えで、太陽光発電を長く安心して使い続けられる太陽光発電生活を実現しましょう！
目次
パワコンとは？太陽光発電における重要性
パワーコンディショナ（以下パワコン）は、太陽光パネルで発電された直流電力を家庭などで利用できる交流電力に変換する役割を担っています。パワコンの導入や適切な利用は、太陽光発電システムを最大限に活用するために不可欠です。 パワコンが具体的にどのような働きをしているのか、重要な役割については、こちらのブログ記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
パワコンの寿命ってどのくらい？
パワコンの寿命は一般的に10〜15年程度と言われています。パワコンは電化製品のようなものなので太陽光パネルと比べると寿命は短く、故障も発生しやすい傾向があります。
- コラム
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太陽光パネルの寿命はどのくらい？太陽光パネルは法定耐用年数の17年です。法定耐用年数を経過した後にも、製品そのものの耐久性としては20年～30年は発電可能とされています。 このため、太陽光発電システムの運用期間中にパワコンの交換が必要になるケースが一般的です。 太陽光パネルの寿命を伸ばすには？劣化を防ぎ30年以上長持ちさせよう
パワコンの寿命を縮める要因とは？
設置環境
設置環境は、パワコンの寿命に大きく影響を受ける重要な要素です。
設置環境①温度の管理
パワコンの設置場所は、高温多湿や極端な寒冷地などの環境条件に注意する必要があります。また、パワコンの周囲に十分な空間を確保して、十分な換気を行うことも重要です。
設置環境②雨風や塵埃
屋外設置の場合、直接的な雨風や空気中の塵埃が内部に侵入し、腐食や接触不良の原因となります。
設置環境③塩害
海岸から500m以内の重塩害地域では、メーカーが設置不可としている場合が多く、金属部分の腐食などが懸念されます。適切な設置場所の選定や工事が重要です。
適切な使用状況の確認
適切な使用状況の確認も、寿命に大きな関連があります。パワコンを使用する際には、定格電圧や定格容量などの仕様に合わせて正しく使う必要があるため、マニュアルの内容をしっかり確認しましょう。 過剰な負荷や過電圧、逆電流への対策も行うことで、パワコンの劣化を防止することができます。信頼できる施工業者に相談し、適切な導入を行うことが大切です。
機器の不具合やメンテナンス不足
定期的なメンテナンスは不可欠です。パワコンの動作状況や冷却ファンの運転などを定期的に点検し、異常があれば早期に対応することが重要です。 これにより、劣化や故障のリスクを低くし、長期にわたって安定した性能を維持することができます。
自然災害
落雷による高電圧の印加、洪水による水没、台風による物理的な損傷などは、パワコンに致命的なダメージを与え、寿命を著しく縮める可能性があります。 最新の災害対策情報も確認し、対応を検討しましょう。 これらの要因をしっかりと押さえておくことで、パワコンの寿命を最大限に延ばし、太陽光発電のメリットを長く享受できます。しっかりと対策を行い、安定した運用を実現しましょう。
パワコン、寿命かも？故障のサインとは
太陽光発電システムの性能を維持する上で重要なパワコンも、長年使用するうちに劣化が進むことがあります。パワコンの劣化や故障のサインに早期に気づくことは、発電量の維持や大きなトラブルの未然に防ぐために非常に重要です。
発電量の突然の低下
発電量の突然低下や発電量が不安定化する場合、パワコンの寿命が尽きた可能性が高いです。
エラーコードや警告表示の頻発
エラーコードが頻繁に表示されるようになったら、買い替えを検討すべきサインです。
動作音が大きくなる、異音の発生
不具合のあるパワコンは、異音がしたり動作音が大きくなることがあります。 例えば異音の原因がフィルターのつまりの場合は、本体が異常に熱くなり故障するといったトラブルにつながる可能性もあります。
上記のような異常サインが現れた場合は、速やかに専門業者に相談し、点検や修理、または交換の対応を検討する必要があります。
パワコンの寿命を延ばすためにできること
適切な設置環境と維持
パワコンを適切な場所に設置し、維持することも寿命延長のために重要です。まず、パワコンの設置場所を選ぶ際には、風通しの良い場所や直射日光を避けることが必要です。 また、温度や湿度の管理も重要です。パワコンは高温や多湿の環境下での使用は避けるべきであり、設置場所の温度や湿度のモニタリングと調整を行いましょう。 さらに、埃や異物の侵入を防ぐために、適切なフィルターやカバーを使用し、定期的な清掃や点検を行いましょう。これにより、パワコンの性能低下や故障のリスクを低減し、寿命を延ばすことができます。
使用状況のモニタリングと最適化
パワコンの寿命を延ばすためには、まずは使用状況をモニタリングし、最適化することが重要です。パワコンの効率を最大限に引き出すために、電力の供給と需要を正確に把握しましょう。 使用状況のデータを分析することで、電力の消費傾向やピーク時の負荷量を把握することができます。これにより、パワコンの出力制御や運転モードの最適化を行うことができます。 また、異常な使用状況や負荷の過大な増加を検知することも重要です。定期的な点検やモニタリングを行い、問題が発生しないように早期に対策を講じることが必要です。これにより、パワコンの寿命を延ばすことができます。
発熱の大きい機器との適切な配置
パワコンは発熱する機器であり、周囲の機器や環境との配置にも注意が必要です。発熱の大きい機器や熱源から適切な距離を保ち、十分な換気や冷却するスペースを確保しましょう。 また、配線の整理や適切な絶縁体の使用も重要です。これにより、パワコンの熱効率を向上させ、過熱や故障のリスクを軽減することができます。適切な配置と管理を行うことで、パワコンの性能を維持し、長期的な利用を目指しましょう。
パワコンを長持ちさせるためのメンテナンス
パワコンを長持ちさせるには定期的なメンテナンスが重要ですが、個人での作業は危険な場合もあるので、基本的には専門業者に依頼します。自分でもできるパワコンの寿命を伸ばすための日常的な点検方法をご紹介します。
発電量のチェック
発電量のチェックは日常的に行える点検方法です。特に、天候が安定している日に過去の発電量と比較して極端に低くなっていないかを確認しましょう。これは、太陽光発電の自家消費量を把握する上でも役立ちます。
目視で異常を確認
パワコンの外観に異常がないか、確認しましょう。目視で確認すべきポイントは以下が挙げられます。
- 破損や変形、サビがないか？
- 異音・異臭がないか？
- 異常な発熱がないか？
- 冷却ファンの動作は？
- 周囲の環境は？（パワコンの周りに物が置かれていないか、通気口が塞がれてないか）
- 配線の状態は？
エラー表示の確認
パワコンのモニターにエラーコードや、警告メッセージが表示されていないか確認します。頻繁に表示されたり、対処法が不明な場合は、速やかに専門業者に連絡し、修理や交換の相談をしてください。 パワコンの日常的な点検は、月1回程度を目安に行うのがおすすめです。加えて、台風や大雪、地震などの異常気象のあとにも必ず点検を行うと効果的でしょう。
パワコンの交換時期の目安はいつ？
パワコンの交換時期は、一般的に設置してから10年～15年程度が目安とされています。 多くのパワコンメーカーが提供する保証期間は10年であることが多いため、保証期間が満了する10年目は、パワコンの交換を検討するいいタイミングと言えるでしょう。 ただし、前述のパワコン劣化を見逃さないためのサインでもご紹介した通り、年数に関わらず 明らかな劣化サインが見られる場合は、既にパワコンの性能が低下しているか、故障が近づいているサインです。このような症状が現れた場合は、交換を検討することを強く推奨します。 パワコンの交換にかかる具体的な価格や工事費用については、こちらのブログ記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にご覧ください。
まとめ
この記事ではパワコンの寿命と寿命を延ばすために出来ることを解説しました。パワコンは太陽光発電の心臓部であり、寿命は10〜15年程度が目安とされています。 寿命を延ばすには、高温多湿や塩害を避けた適切な設置環境が重要です。また、定格電圧に合わせた使用や過負荷・過電圧対策も必要です。発電量の継続的な低下、エラーコードの頻発、異音や異臭、本体の異常発熱、外観の劣化、頻繁な停止・再起動は劣化のサインであり、早期発見がトラブル防止に繋がります。 定期的な清掃や冷却ファンの点検や場合によっては交換といったメンテナンスに加え、使用状況の把握も寿命延長に貢献します。近年、各メーカーから多種多様な商品が市場に投入されています。購入する前にこの記事でご紹介したポイントを参考に、ご家庭に合うパワコン商品をチェックしてみてください。
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