2026年05月29日
太陽光発電システムの保証制度はここを見る|ハンファジャパンが20年保証の対象製品を拡大
ハンファジャパンが「20年保証制度」の対象範囲を拡大することを発表しました。太陽光発電システムを長く安心して使い続けるために、保証内容の確認は欠かせません。この記事では、今回の制度拡大を紹介しながら、保証制度で見ておくべきポイントをあわせて整理します。
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目次
ハンファジャパンの20年保証制度とは?対象拡大のポイント
太陽光発電システムは、設置してからが本当のスタートです。20年以上にわたって使い続ける設備だからこそ、何かあったときに「誰が・どこまで・何年間カバーしてくれるか」が、導入後の安心感を大きく左右します。
そのような背景のなか、ハンファジャパン株式会社は、同社が提供する「ハンファ20年保証制度」において、加入対象を一部製品から全製品に拡大することを発表しました。
20年保証制度の対象拡大の背景と変更点
これまで「ハンファ20年保証制度」の加入対象は、同社の太陽光パネル「Re.RISE-NBC」シリーズを搭載した太陽光発電システムに限られていました。しかし、顧客からの要望を受け、同社が販売するすべての太陽光パネルを搭載したシステムへと対象が拡大されました。
これにより、従来は対象外だった製品を導入済みのユーザーも、長期保証の恩恵を受けられるようになります。また、今回の対象拡大に伴い、期間限定で既設案件についても加入を受け付けています。対象は2025年12月1日以降に保証開始となった住宅用太陽光発電システムで、申込期限は2026年6月30日までです。
20年保証制度の内容(延長保証・出張作業料保証・発電補償)
「ハンファ20年保証制度」は、既存の15年メーカー保証に5年間の延長保証を加えることで、保証開始日から20年間にわたってシステムをカバーする有償サービスです。制度の加入料は65,000円(税別)で、対象は容量20kW未満の住宅用太陽光発電システムです。
保証の対象となる機器は、太陽光パネル・パワーコンディショナ・住宅用蓄電池・接続箱・据付用架台および金具です。リモコンやモニター、計測装置、ケーブルなどの付属機器は対象外となっています。
制度は主に以下の3つで構成されています。
① 延長保証
15年のメーカー保証に5年間の延長保証を加え、保証開始日から20年後までの保証を提供します。
※1 Re.RISE-NBCシリーズを含む、元の保証期間が20年以上の太陽光パネルには適用されません。
※2 15年保証の機種に加え、10年保証のパワーコンディショナも保証対象となります。
※3 15年保証の機種に加え、10年保証の住宅用蓄電システムも保証対象となります。
出典:公式サイト
② 出張作業料保証
自然故障が発生した際の修理における出張作業料を保証します。修理費用だけでなく、技術者が訪問する際の費用まで含まれる点が特徴です。
③ 発電シミュレーション補償(初年度のみ・同社独自の補償制度)
初年度の発電実績が想定を下回った場合、売電金額相当を補償します。設置後の最初の1年間、発電量が期待値を下回るリスクをカバーする仕組みです。なお、この補償を受けるには発電実績を確認できるモニターなどの機器が必要です。
太陽光発電の保証の種類とは?(製品保証・出力保証・施工保証)
太陽光発電システムの保証は、ひとくちに「保証」といっても種類があります。大きく分けると、「メーカーが提供する保証(メーカー保証)」と「設置業者が提供する保証(施工保証)」があり、それぞれ役割が異なります。
メーカー保証には、機器の故障に対応する「製品保証(システム保証)」と、発電性能の低下に対応する「出力保証」があります。一方、施工保証は設置工事を行う販売店・施工店が提供する保証です。
なお、メーカーによっては台風や落雷などに備えた「自然災害補償」を提供している場合もあります。
どの保証が何をカバーしているのかを理解しておくことが、メーカー・販売店選びの重要な判断基準になります。
製品保証(システム保証)とは何か
製品保証(システム保証)は、太陽光発電システムを構成する機器が自然故障した場合に、修理・交換対応をカバーする保証です。主にメーカーが提供する保証であり、太陽光発電システムを選ぶ際に確認しておきたいポイントのひとつです。対象となる機器や保証期間はメーカーによって異なり、パネル本体だけを対象にするものから、パワコンや蓄電池などを含むものまでさまざまです。
ハンファジャパンの「ハンファ20年保証制度」は、主要機器(パネル・パワコン・蓄電池など)を広くカバーした保証であり、単体機器の保証にとどまらない点が特徴です。
出力保証とは何か
出力保証は、太陽光パネルの発電出力が一定水準を下回った場合に対応する保証です。パネルは経年とともに少しずつ出力が低下しますが、メーカーが定めた基準(例:25年後も初期出力の80%以上を維持)を下回った場合に補償が受けられます。こちらもメーカーが提供する保証のひとつで、太陽光パネルの長期的な性能を支える役割があります。
製品保証が「壊れたときの保証」であるのに対し、出力保証は「性能低下に対する保証」という位置づけです。太陽光発電システムを比較する際は、製品保証とあわせて出力保証の内容も確認することが重要です。
施工保証とは何か
施工保証は、設置工事の不備によって生じた不具合をカバーする保証です。雨漏りや固定不良など、設置業者の工事品質に起因するトラブルが対象となります。
施工保証はメーカーではなく、設置業者や販売店が提供するケースが一般的です。そのため、太陽光発電システム本体だけでなく、「どの会社に工事を依頼するか」も重要になります。
メーカー保証と施工保証の両方が揃っているかどうかを、導入前に確認しておきましょう。
太陽光発電の保証を比較するときのポイント【失敗しない選び方】
保証の「期間」だけを見て判断してしまうと、いざというときに「思っていた内容と違う」というケースが起きることがあります。ここでは、保証制度を比較する際に実際に確認しておきたいポイントを整理します。
保証期間の長さと対象機器の範囲
まず確認したいのが「何年間、どの機器が対象か」という点です。パネル本体の保証期間が長くても、パワコンや蓄電池が短期間しかカバーされていない場合、システム全体としての安心感は下がります。
太陽光発電システムは複数の機器で構成されているため、それぞれの機器の保証期間と対象範囲を個別に確認することが大切です。「システム保証」と記載されていても、対象機器に制限がある場合もあるため、保証書や制度の詳細を必ず確認しましょう。
出張作業料・修理費用はカバーされるか
保証があっても、修理のための出張費用や作業料が別途発生する場合があります。特に保証期間が長い場合、後半の修理対応で予想外のコストが発生するケースも少なくありません。
「修理費用は保証されているが出張費は実費」という制度もあるため、修理にかかる費用全体がカバーされているかどうかを事前に確認しておくことをおすすめします。ハンファジャパンの制度で出張作業料保証が含まれている点は、メリットのひとつといえます。
発電シミュレーション補償の有無
設置後に「思ったより発電しない」という声は少なくありません。発電量は屋根の向きや角度、周辺環境によって変わるため、事前のシミュレーションと実績が乖離することがあります。
発電シミュレーション補償は、こうしたリスクに備える仕組みです。すべてのメーカーが提供しているわけではないため、導入を検討する際の比較ポイントのひとつとして押さえておきましょう。
長期保証と点検体制はセットで考える
太陽光発電システムは、20年以上にわたって使用する長期設備です。そのため、「保証期間が長いかどうか」だけでなく、「その保証を長く安心して利用できる体制が整っているか」も重要になります。
まず確認したいのが、メーカーや販売店のサポート体制です。保証期間が20年であっても、その間にメーカーが事業を縮小・撤退してしまえば、保証が十分に機能しなくなるリスクがあります。国内での実績や出荷量、問い合わせ対応、メンテナンス網なども含めて、長期的にサポートを受けられる体制があるかを確認しておきましょう。
また、保証制度はあくまで「何か起きたときの備え」です。長く安心して使い続けるためには、定期的な点検・メンテナンス体制も欠かせません。
太陽光発電システムは屋外に設置される設備であるため、経年とともにパネルの汚れや配線の劣化、架台のサビなどが生じることがあります。こうした問題を早期に発見するためには、定期点検の仕組みが重要です。
保証とメンテナンスを一体で提供しているメーカーや販売店を選ぶことで、万が一のトラブル時にも対応がスムーズになります。導入時には、「保証期間中の点検サポートはあるか」「点検費用は別途かかるか」といった点も確認しておくと安心です。
メーカー選びで保証内容を重視すべき理由
太陽光発電システムを導入する際、価格や発電性能に注目しがちですが、長く安心して使い続けるためには保証内容もしっかり確認することが重要です。 どれだけ性能が高い製品でも、故障や性能低下が発生した際に十分なサポートを受けられなければ、結果的に大きな負担につながる可能性があります。
保証が手厚いメーカーを選ぶことで、故障や性能低下が発生した際の修理・交換費用を抑えられるだけでなく、トラブル時の対応もスムーズになり、長期間安心して運用しやすくなります。
逆に、初期費用が安くても保証内容が薄い場合、設置後10年以降に予期せぬ出費が発生するリスクがあります。「保証は短くてもいい」と考えた結果後悔するケースは少なくありません。
今回のハンファジャパンの対象拡大のように、保証制度は時間の経過とともにアップデートされることもあります。導入後も制度の変更情報を確認しておくことで、より有利な保証を受けられる可能性があります。既設案件への期間限定対応も、こうした姿勢のあらわれといえるでしょう。
まとめ
太陽光発電システムの保証制度は、「何年間保証があるか」だけでなく、対象機器の範囲・出張費用のカバー・発電補償の有無まで含めて確認することが重要です。
ハンファジャパンが今回発表した「ハンファ20年保証制度」の対象拡大は、より多くのユーザーが長期保証の恩恵を受けられるようになる取り組みです。既存の15年保証に5年の延長保証を加えた20年間のカバー、出張作業料保証、初年度の発電シミュレーション補償という3つの柱は、長期運用を見据えた保証の「中身」を重視した設計といえます。
太陽光発電システムの導入を検討している方はもちろん、すでに設置済みの方も、加入している保証内容や点検体制を改めて確認しておくことが大切です。
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