2025年10月24日
太陽光パネル5kWいくら?【2025】|回収・補助金・相場
太陽光パネル5kWの価格相場と回収の考え方を、2025年の制度に沿ってわかりやすく解説。補助金の探し方、発電量目安、蓄電池の選び方を網羅し、kW単価での見積り比較、屋根条件の注意点まで丁寧に案内。初心者でも迷いません。一次情報で安心。
目次
60秒で要点
「太陽光パネルって、結局いくらかかるの?」
この疑問、導入を考えた方なら誰もが最初に抱く不安ですよね。ネットで調べても情報がバラバラで、何を信じていいのか分からなくなってしまいます。
安心してください。2025年現在、5kWの太陽光パネルの相場はkW単価25万円~30万円台が中心です。総額にすると約120万円~165万円のレンジに収まるケースが大半です。
2025年10月認定分から「初期投資支援スキーム」(階段型の価格設定)という新しい売電の仕組みが始まりました。売電価格が「前半4年間は24円/kWh、後半6年間は8.3円/kWh」と変わるため、自家消費をどれだけ増やせるかが回収年数を左右する重要なポイントになります。
まず、この3つだけは押さえておいてください。
- kW単価で比較しましょう
「1枚あたりいくら」では正確な判断ができません。容量1kWあたりの単価で見積もりを揃えることが、損をしない第一歩です。 - 回収年数は計算できます
初期投資÷(電気代削減+売電収入−維持費)というシンプルな式で算出できます。自家消費率が30%、50%、70%のどれになるかで結果は大きく変わります。 - 補助金は見逃せません
国・都道府県・市区町村の3階層で制度が用意されています。ただし、多くの自治体では事前申請が必須。導入を決めてから「補助金が終わってた…」では悔しいですよね。
出典
- 住宅用太陽光発電の初期投資について(資源エネルギー庁)
- FIT制度の調達価格(資源エネルギー庁)
相場はkW単価で
「パネル1枚でいくら?」と考えてしまう気持ち、すごくよく分かります。でも実は、この考え方が失敗の第一歩なんです。
なぜなら、太陽光パネルはメーカーや型番によって1枚あたりの容量がまったく違うから。300Wのパネルなら5kWには約17枚必要ですが、400Wのパネルなら約13枚で済みます。枚数だけ見て「こっちの方が安い!」と判断すると、実は割高だった…なんてことも珍しくありません。
プロが必ず使うのがkW単価という指標。容量1kWあたりの費用で比較すれば、どの業者が本当にお得なのか一目瞭然です。
2025年の相場感は、25万円~30万円/kWが中心。コストパフォーマンス重視の構成なら20万円台前半も可能ですが、5kW総額で見ると100万円~125万円が標準的なレンジです。
| 項目 | kW単価の目安 | 5kW総額の目安 |
|---|---|---|
| 標準的なケース | 25万円~28万円/kW | 125万円~140万円 |
| コスパ重視 | 20万円~23万円/kW | 100万円~115万円 |
| 屋根条件が複雑 | 28万円~32万円/kW | 140万円~160万円 |
出典
- 住宅用太陽光発電の初期投資について(資源エネルギー庁)
複数の業者から見積もりを取る際は、同一条件で比較できるよう項目を揃えることが重要です。
足場費用、配線工事、申請手続き費用、保証内容、架台・取り付け金具—これらが明確に記載されているか必ず確認しましょう。曖昧なら、遠慮せず業者に聞いてください。
容量選びで迷っているなら、今の生活だけでなく、3年後、5年後のことも想像してみてください。お子さんの成長、在宅ワーク、電気自動車の購入予定。そんな将来の変化も視野に入れて、5kWにこだわらず4kWや6kWも選択肢に入れてみましょう。
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回収・削減・売電の基本
「本当に元が取れるの?」
太陽光パネルを検討するとき、誰もが心のどこかで抱える疑問ですよね。100万円を超える買い物だからこそ、回収できるかどうかは真剣に考えたいところです。
結論から言います。回収は可能です。ただし、それには条件があります。回収年数を知るための式は、とてもシンプルです。
回収年数 = 初期投資 ÷(電気代削減 + 売電収入 − 維持費) たとえば、「初期投資120万円、年間の電気代削減6万円、売電収入4万円、維持費が年1万円」なら 120万円 ÷(6万円 + 4万円 − 1万円)= 約13.3年 |
「13年か…長いな」と思いました?でも、太陽光パネルの寿命は20~30年。つまり、回収後も7~17年は利益を生み続けてくれるんです。
2025年10月認定分から始まった初期投資支援スキームでは、売電価格が「前半4年間24円/kWh、後半6年間8.3円/kWh」と段階的に変わります。
この制度変更が意味するのは、自家消費を増やす工夫が、より重要になったということ。つまり、売るより使う方がお得になってきているんです。
自家消費率とは、発電した電力のうち自宅で使う割合のこと。この数字が、回収年数を大きく左右します。
- 自家消費率30%:電気代削減約4万円+売電収入約6万円 = 回収12~15年
- 自家消費率50%:電気代削減約7万円+売電収入約4万円 = 回収11~13年
- 自家消費率70%:電気代削減約10万円+売電収入約2万円 = 回収10~12年
自家消費率を50%以上に保てば、回収期間を2~3年短縮できるんです。
「でも、うちは共働きで昼間は家にいないし…」そう思った方、多いのではないでしょうか。確かに、日中家を空けることが多いと自家消費率は下がりがちです。でも、諦めるのはまだ早い。
洗濯機や食洗機をタイマー設定で昼間に動かす、エアコンをスマホで遠隔操作して帰宅前につけておく。こうした小さな工夫で、自家消費率は意外と上げられます。
出典
- FIT制度の調達価格(資源エネルギー庁)
- 住宅用太陽光発電の初期投資について(資源エネルギー庁)
発電量の目安とブレ
「5kWのパネルを載せたら、どれくらい発電するの?」
これ、すごく大事な質問です。なぜなら、発電量が分からなければ回収計画も立てられないから。でも実は、5kWだからといって、誰の家も同じように発電するわけではありません。
一般的な目安として、5kWシステムの年間発電量は約5,000~6,500kWh程度。ただし、日本海側の雪が多い地域では冬場の発電量が落ち、太平洋側では比較的安定した発電が期待できます。
屋根の向きも、発電量を左右する大きな要素です。南向きが最も効率が良く、次に東西向き、北向きは発電効率が落ちます。
もし屋根が北向きしかないなら、正直に言って太陽光パネルはおすすめしづらいです。
出典
費用内訳と“高くなる原因”
「見積もりを3社取ったら、50万円も差があった…」
こんな経験、ありませんか?実は、太陽光パネルの費用には明確な内訳があるのに、それを説明しない業者が多いんです。だから、「なぜこの金額なのか」が分からず、不安になってしまう。
安心してください。内訳を知れば、高い見積もりが妥当なのか、ぼったくりなのか、自分で判断できるようになります。
太陽光パネル5kWの初期費用は、大きく以下の項目に分かれます。
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| パネル本体 | 40万円~60万円 | メーカー・性能で差が出る |
| パワーコンディショナー | 15万円~25万円 | 容量と機能による |
| 架台・取り付け金具 | 10万円~20万円 | 屋根材に応じた専用部材 |
| 設置工事費 | 20万円~30万円 | 足場・配線・電気工事含む |
| 申請手続き費用 | 3万円~5万円 | 電力会社・自治体への申請代行 |
| 保証・点検費用 | 5万円~10万円 | 長期保証パックなど |
「こんなに細かく分かれてるんだ…」と思いませんでしたか?だからこそ、見積もりが「一式〇〇万円」とまとめられていたら要注意。内訳を出してもらうよう、遠慮なく依頼しましょう。
- 見積もりが高くなる主な原因は以下の5つ
-
- 屋根の形状が複雑:切妻屋根ならシンプルですが、寄棟や片流れ、まして3階建てや急勾配の屋根だと、足場や工事の手間が増えます。
- 配線距離が長い:分電盤がパネル設置場所から遠いと、配線工事費が上がります。
- 分電盤の交換が必要:古い家だと、分電盤自体を新しくする必要がある場合も。
- 保証が充実している:「高いな」と思っても、25年保証や自然災害補償が付いているなら、その分の安心料と考えることもできます。
- 業者のマージンが大きい:残念ながら、中には不当に高い利益を乗せている会社もあります。だからこそ、複数社の見積もりを比較することが大切なんです。
出典
蓄電池セットの考え方
「太陽光パネルだけじゃ足りないの?」
いいえ、そんなことはありません。太陽光パネル単体でも十分にメリットはあります。ただ、蓄電池をセットにすると、もっと賢く電気を使えるようになるんです。
特に、こんな方には蓄電池の導入をおすすめします。
- 昼間は家にいないことが多い共働き世帯
- 停電時の備えを強化したい方
- 将来的に電気自動車(EV)を検討している方
蓄電池の容量選びは、生活パターン × 必要電力量のバランスで決まります。夜間に使う電力が1日平均10kWhなら、蓄電池の容量も10kWh前後が目安。ただし、停電時のことを考えると、少し余裕を持たせた方が安心です。
| 容量 | 価格帯の目安 | 適した家庭 |
|---|---|---|
| 5kWh前後 | 90万円~140万円 | 単身・夫婦世帯 |
| 10kWh前後 | 150万円~200万円 | 3~4人家族 |
| 15kWh以上 | 220万円~280万円 | 大家族・EV充電を考えている方 |
「蓄電池って高いんだな…」と思いましたか?確かに初期投資は増えますが、電気代削減の効果も大きくなります。それに、災害が増えている今、停電時に最低限の生活が維持できる安心感は、お金に代えがたい価値があると思いませんか?
蓄電池の最大のメリットは、停電時も電気が使えること。冷蔵庫、照明、スマホの充電。これだけでも、災害時の安心感は段違いです。
さらに、V2H(Vehicle to Home)という仕組みを使えば、電気自動車を巨大な蓄電池として活用できます。EVの電池容量は40~60kWhと、家庭用蓄電池の数倍。これを家で使えるなら、停電が数日続いても生活を維持できる可能性があります。
太陽光パネルと蓄電池、別々に導入するより同時に入れた方が工事費を抑えられます。配線工事や申請手続きが一度で済むので、トータルコストが下がるんです。
出典
- 省エネ・自家消費の効果設計(環境省)
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補助金の探し方
「補助金、どうやって探せばいいの?」
これ、本当によく聞かれる質問です。実は補助金って、国・都道府県・市区町村の3階層に分かれていて、それぞれが別々の制度を持っているんです。だから、情報が散らばっていて見つけにくい。
でも大丈夫。探し方のコツさえ掴めば、自分で最新情報にたどり着けます。
まず国の補助金は、資源エネルギー庁や環境省のサイトで確認できます。ただし、国の制度は年度ごとに変更されることが多いので、必ず最新情報を確認してください。
次に都道府県。お住まいの都道府県のホームページで「太陽光 補助金」と検索すれば、だいたい見つかります。たとえば東京都なら、環境局のページに専用の補助金ポータルがあります。
最後に市区町村。これが一番見落としやすいのですが、実は最も身近で使いやすい制度が多いんです。お住まいの自治体名と「太陽光 補助金」で検索してみてください。
事前申請必須のケース
ここで注意してほしいのが、事前申請が必須の自治体が多いということ。「設置してから申請すればいいや」と思っていたら、「それでは対象外です」と言われた…こんな悲劇、実は珍しくありません。
多くの自治体では、工事契約の前、あるいは着工前に申請が必要です。しかも、予算に達したら受付終了。早い者勝ちの世界なんです。
だからこそ、導入を決めたらすぐに動くこと。補助金の情報は、業者任せにせず、自分でも一次情報を確認してください。自治体の公式サイトを見れば、申請の流れや必要書類が載っています。
もし分からないことがあれば、自治体の相談窓口に電話してみましょう。親切に教えてくれるはずです。「こんなこと聞いていいのかな」と遠慮する必要はありません。税金を納めているあなたには、その権利があるんですから。
出典(東京都の例)
業者・保証・準拠
「どの業者を選べばいいか分からない…」
太陽光パネルは20年以上使うもの。だからこそ、業者選びで失敗すると後悔が長く続きます。でも安心してください。良い業者を見分けるポイントは、実はシンプルなんです。
まず確認してほしいのが、JPEA(太陽光発電協会)、NEDO、AISTのガイドラインに準拠しているかどうか。これらは、太陽光発電の設計・施工・安全性に関する公的な基準です。準拠していない業者は、正直に言って選ぶべきではありません。
「ガイドライン準拠って、どうやって確認するの?」見積もりの際に、「JPEAやNEDOのガイドラインに沿った施工ですか?」と質問してみてください。きちんとした会社なら、資料を見せながら説明してくれます。曖昧な回答しか返ってこないなら、その時点で候補から外しましょう。
- 確認すべき保証内容は以下の3つ
-
- パネル出力保証:10~25年が一般的。経年劣化による出力低下を保証してくれます。
- 施工保証:雨漏りや設置不良に対する保証。最低でも10年は欲しいところ。
- 機器保証:パワーコンディショナーなどの機器故障に対する保証。メーカー保証とは別に、施工業者の保証があるとより安心です。
また、定期点検をしてくれるかも重要です。太陽光パネルは「設置したら終わり」ではなく、4年に1回程度の点検が推奨されています。
交換時期の部品(パワーコンディショナーは10~15年で交換が必要)についても、事前に説明してくれる業者を選びましょう。維持管理まで見据えた提案をしてくれる会社。それが、長く付き合える良い業者の条件です。
出典
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5kWが適さない時
「みんな5kWって言うけど、本当にうちも5kWでいいのかな?」
その疑問、とても大切です。実は、5kWが万能というわけではありません。家庭の状況によっては、4kWや6kWの方が適している場合もあるんです。
単身世帯や夫婦二人暮らしで、日中の電気使用量が少ない場合、5kWでは発電しすぎて余ってしまうことも。売電収入は得られますが、初期投資支援スキームでは売電単価が以前ほど高くないため、初期投資を抑えた4kWの方が回収が早くなる可能性があります。
また、屋根面積が限られている場合も、無理に5kW載せるより4kWで効率的に設置する方が賢明です。
逆に、以下のような家庭では6kW以上を検討してみてください。
- 家族が多い(4人以上):電気使用量が多いなら、発電量も増やした方がバランスが良くなります
- 将来的に家電が増える予定:子どもの成長、在宅ワークの定着、エアコンの追加など
- 電気自動車(EV)を検討中:EV充電には大きな電力が必要です。5kWでは足りない場合も
- 屋根面積に余裕がある:載せられるなら、将来を見据えて大きめの容量にしておくのも一つの手です
「今は必要ないけど、3年後には足りなくなるかも…」と感じるなら、最初から余裕を持った容量にしておく方が、後悔は少ないでしょう。
出典
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まとめ
太陽光パネル5kWの導入、たくさんの情報があって迷ってしまいますよね。でも、決断までの道筋はシンプルです。以下の6ステップで進めてみてください。
- 相場を知る:kW単価25万円~30万円台が中心。
- 条件を確認する:屋根の方位・形状・日射条件をチェック。
- 補助金を調べる:国・都道府県・市区町村の制度を一次情報で確認。事前申請を忘れずに。
- 同一条件で見積もりを取る:3社以上から、足場・配線・申請・保証込みの見積もりを。
- 回収計画を立てる:自家消費率30%・50%・70%のシナリオで試算。
- 保証と準拠を最終確認:JPEA/NEDO準拠、長期保証がある業者を選ぶ。
後悔しない太陽光発電のために、焦らず一つずつ確認していきましょう。分からないことがあれば、業者や自治体の相談窓口に遠慮なく聞いてくださいね。
出典
- 住宅用太陽光発電の初期投資について(資源エネルギー庁)
- FIT制度の調達価格(資源エネルギー庁)
FAQ
Q1|「1枚いくら」で見てもOK?
A:kW単価で比較してください。
パネル1枚の容量はメーカーや型番で異なります。300Wのパネルと400Wのパネルでは、同じ5kWでも必要枚数が変わるため、枚数だけでは正確な比較ができません。必ずkW単価(容量1kWあたりの費用)で見積もりを揃えましょう。
Q2|回収はどれくらいの期間?
A:10~15年が目安ですが、条件次第で変動します。
回収年数は、初期投資・電気代削減・売電収入・維持費のバランスで決まります。特に自家消費率が30%か70%かで、2~3年の差が出ることも。在宅時間や家電の使い方を工夫して、自家消費率を高めることが回収期間を短くするコツです。
Q3|補助金はどこで探せばいい?
A:自治体の公式サイトが一次情報です。
国は資源エネルギー庁や環境省、都道府県・市区町村は各自治体のホームページで確認できます。事前申請が必須のケースが多いので、工事契約前に必ず最新情報をチェックしてください。分からなければ、自治体の相談窓口に電話するのが確実です。
Q4|良い会社の見分け方は?
A:準拠・保証・資料の3点で判断しましょう。
JPEA・NEDO・AISTのガイドラインに準拠しているか、10年以上の施工保証があるか、見積もりや設計の資料が丁寧か。この3つが揃っている業者なら、安心して任せられます。曖昧な説明や、急かしてくる業者は避けた方が無難です。
出典
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