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2024年09月09日

太陽光パネルの種類は何がある?メリット・デメリットを比較し、最適なパネルを選ぼう

太陽光パネルの種類は何がある?メリット・デメリットを比較し、最適なパネルを選ぼう

太陽光パネルの種類は、シリコン系、化合物系、有機系などいくつかあるのをご存知ですか?それぞれ、発電効率、耐久性、コストが異なります。この記事では、代表的な太陽光パネルの種類とその特徴、メリット・デメリットを比較し、ご自宅に最適なパネルを選ぶためのヒントを紹介します。

目次

太陽光パネルの構造について

太陽光パネルは、太陽光を電気エネルギーに変換するデバイスです。構造は種類によって若干異なりますが、基本的な構成の要素は共通しています。


太陽電池の仕組みを簡単に説明

太陽電池の中心には、P型とN型の2種類の半導体があります。この2つをくっつけると、特別な接合面ができます。この接合面に光が当たると、中の電子が活発になり、電気が流れる準備が整います。


この現象を「光起電力効果」と呼びます。まるで、光が電気のスイッチを入れるようなイメージです。電子が動いて電流が流れ、私たちが使える電気エネルギーになるのです。

太陽電池の層構造

太陽電池は、PN接合以外にもさまざまな層で構成されています。層が適切に配置されることで、太陽光を効率よく電気エネルギーに変換することができます。

基板

太陽電池の基盤となる部分で、一般的にはガラスやプラスチックが使われます。

電極

電流を取り出すための電極で、前面電極と背面電極があります。前面電極は、入射光を透過させながら、生成された電子を効率よく集める役割を果たします。背面電極は、基板の裏側に設けられ、電子を外部回路に導きます。

半導体層

PN接合を構成する半導体層です。シリコン系太陽電池では、シリコン単結晶や多結晶シリコンが使われます。

反射防止膜

入射光を反射させずに、太陽電池内部に効率よく取り込むための薄膜です。

絶縁層

各層間の絶縁性を確保するための層です。

シリコン系太陽光パネル

シリコン系太陽光パネルには、大きく分けて単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコンの3種類があります。

単結晶シリコン

単結晶シリコンは、シリコン結晶が規則正しく並んだ構造を持ち、高い発電効率と長寿命が特徴です。しかし、製造コストが高く、大規模な設備が必要となるため、高品質なモジュールを求める住宅用などに多く利用されています。


高い純度で結晶化させたシリコンを使用するため、発電効率が高く、一般的に20%前後が一般的です。しかし、高品質なセルでは22%を超えるものもあります。

多結晶シリコン

多結晶シリコンは、単結晶シリコンに比べて結晶構造が不規則ですが、製造コストが安価であり、量産性が高いという特徴があります。発電効率は単結晶シリコンにやや劣りますが、コストパフォーマンスに優れているため、大規模な発電所などに多く利用されています。 多結晶シリコンの場合、発電効率は一般的に15%~18%程度です。

アモルファスシリコン

アモルファスシリコンは、非晶質のシリコンを用いた太陽電池で、薄型でフレキシブルなモジュールを作製できます。建物の屋根や壁など、形状が複雑な場所に設置しやすいのが特徴です。しかし、発電効率は8%~12%程度と他のシリコン系太陽電池に比べて低く、温度特性が悪いという点が課題です。

シリコン系太陽光パネルのメリットとデメリット

シリコン系太陽光パネルのメリット

シリコン系太陽電池は、太陽光発電の主流を占める技術です。そのメリットとしては、まず高い信頼性が挙げられます。長年の研究開発により、シリコン系太陽電池は高い耐久性と安定性を獲得しており、長期間にわたって安定した発電が期待できます。また、製造技術の成熟により、コストが比較的安価であり、大規模な発電システムにも適しています。

シリコン系太陽光パネルのデメリット

一方で、デメリットとしては、原材料のシリコンの採掘に環境負荷が伴う点が挙げられます。また、製造過程において大量のエネルギーを消費するため、環境への影響を懸念する声もあります。さらに、単結晶シリコン太陽電池は製造コストが高いという点も、普及の妨げとなることがあります。

化合物系太陽光パネルの特徴と種類

化合物系太陽電池には、CIS (銅インジウムセレン)、CIGS (銅インジウムガリウムセレン)、CdTe (カドミウムテルル)などが代表的です。

化合物系太陽光パネルの特徴

化合物系太陽電池は、シリコン以外の化合物半導体を用いた太陽電池の総称です。シリコン系太陽電池と比較して、薄膜化が容易であり、軽量・フレキシブルなモジュールを作製できる点が大きな特徴です。製造プロセスがシンプルで、大面積化しやすいというメリットもあります。


また、特定の波長の光を効率よく吸収できるため、シリコン系太陽電池と組み合わせることで、発電効率を向上させるタンデム型太陽電池の開発が進められています。

代表的な化合物系太陽光パネルの種類

CIS太陽電池

CIS太陽電池は、銅、インジウム、セレンを主な原料としており、製造コストが低く、大面積化しやすいという特徴があります。しかし、インジウムの価格変動や耐久性に関する課題も指摘されています。 コストパフォーマンスに優れていますが、発電効率はシリコン系に比べて低く、14%~15%程度です。

CIGS太陽電池

CIGS太陽電池は、CISにガリウムを加えたもので、CISよりも発電効率が高いという特徴があります。しかし、製造プロセスが複雑で、コストが高いという点が課題です。発電効率は18%を超えるものもあります。

CdTe太陽電池

CdTe太陽電池は、カドミウムとテルルを原料としており、高い発電効率と長寿命が特徴です。しかし、カドミウムの毒性が懸念されており、環境への影響が指摘されています。かつては国内でもCdTe太陽電池の製造が行われていましたが、カドミウムの毒性に対する懸念などから、現在は製造が中止されています。

有機系太陽光パネル

有機系太陽光パネルの特徴

有機系太陽電池は、有機物である高分子や低分子化合物などを用いた太陽電池です。シリコン系や化合物系太陽電池と比較して、軽量・フレキシブルで、大面積かつ低コストなモジュールを製造できる点が大きな特徴です。

有機系太陽光パネルの種類

有機系太陽電池には、高分子太陽電池と低分子太陽電池の2種類があります。高分子太陽電池は、ポリマーと呼ばれる高分子化合物を使用しており、製造が容易で低コストです。一方、低分子太陽電池は、小分子有機化合物を使用しており、高い発電効率が期待できます。

有機系太陽光パネルのメリットとデメリット

有機系太陽電池は、印刷による製造が可能です。ロールツーロールと呼ばれる連続的な製造プロセスにも適しており、大幅なコスト削減が期待できます。さらに、透明な太陽電池を作製することも可能で、建物の窓や自動車のフロントガラスなど、新たな用途への展開が期待されています。


しかし、有機系太陽電池は、耐久性や安定性が低いという課題があります。特に、光や熱による劣化が早く、寿命が短いという点が実用化の大きな障壁となっています。また、発電効率も15%前後とシリコン系太陽電池に比べて低いのが現状です。

その他の太陽光パネルについて

タンデム型太陽光電池

タンデム(他接合)型太陽電池は、複数の異なる光吸収材料(太陽電池)を組み合わせて、太陽光を効率的に電気に変換する技術です。従来の「シリコン系太陽電池」や「化合物系太陽電池」よりも高い変換効率が期待され、光の波長ごとに異なる材料を使用して光のエネルギーを最大限に引き出します。

ペロブスカイト太陽電池:軽量かつフレキシブル

ペロブスカイト太陽電池は、近年注目を集めている次世代の太陽電池です。従来のシリコン系太陽電池と比較して、製造コストが低く、高い発電効率が期待できることが大きな特徴です。理論的には非常に高い発電効率が期待されており、25%を超える記録も報告されています。


ペロブスカイトという特殊な結晶構造を持つ材料を用いており、この材料を薄膜にすることで、軽量かつフレキシブルな太陽電池を実現できます。この特徴から、建物の壁面や窓など、従来の太陽電池では設置が難しかった場所への導入も期待されています。 しかし、耐久性や安定性に関する課題も残っており、実用化に向けてさらなる研究開発が必要とされています。特に、高温や湿度の影響を受けやすく、長期間にわたって安定した発電性能を維持するための技術開発が求められています。

いま普及している太陽光パネルのセル技術

太陽光パネルのセル技術は日々進化しており、高効率化が進んでおります。現在、広く普及しているセル技術としては、以下のものが挙げられます。

PERCセル:従来のシリコンセルを進化させた高効率セル

PERCセル(Passivated Emitter and Rear Cell)は、従来のシリコンセルに背面パッシベーションと裏面反射防止膜を施すことで、発電効率を大幅に高めたセルです。従来のシリコンセルに改良を加えたもので、発電効率は21%~22%程度と高効率です。


背面パッシベーションは、セルの裏面での電子の再結合を抑制し、裏面反射防止膜は入射光をセル内に閉じ込めることで、発電効率の向上に貢献しています。PERCセルは、製造コストが比較的低く、量産性も高いため、現在最も普及している太陽電池の一つです。

HITセル:シリコンと非晶質シリコンのハイブリッド構造を持つセル

HITセル(Heterojunction with Intrinsic Thin-layer)は、結晶シリコンと非晶質シリコンの異なるタイプのシリコンを組み合わせた構造を持つセルで、発電効率は22%程度です。


非晶質シリコンは、光を吸収する能力が高く、結晶シリコンは、高いキャリア移動度を持つという特徴があります。HITセルは、これらの特徴を活かすことで、高効率かつ低温で製造できるというメリットがあります。また、温度上昇による発電効率の低下が少ないという特徴も持っています。

バックコンタクトセル:さらに高効率、高出力を実現するセル

バックコンタクトセルは、電極をセル裏面に配置することで、表面全体で光を効率的に吸収できる構造のセルです。従来のセルでは、表面に電極があるためその部分が影となり、発電効率が低下していました。バックコンタクトセルはこの問題を解消し、より高い発電効率を実現しています。また、裏面に電極が集約されていることから、モジュールの製造プロセスも簡素化できます。


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太陽光パネルを選ぶ際のポイント

発電量と設置場所のバランス

太陽光パネルを選ぶ上で、最も重要なのは、発電量と設置場所のバランスです。発電量を最大化するためには、日照時間が長く、南向きで傾斜のある屋根が理想的です。しかし、実際の設置場所では、日陰になる部分や遮蔽物がある場合もあります。そのため、シミュレーションツールなどを活用し、設置場所における年間の発電量を正確に予測することが重要です。また、屋根の形状や強度に合わせたパネルを選ぶことも必要です。

メーカーの保証とサポート体制

太陽光パネルは、長期間にわたって使用するため、メーカーの保証とサポート体制も重要な検討事項です。製品保証期間だけでなく、出力保証期間や、万が一の際の修理対応についても確認しておきましょう。

コストと初期投資回収

太陽光発電システムの導入には、初期投資がかかります。パネルの種類、システムの規模、設置場所などによって、費用は大きく変動します。補助金制度などを活用することで、初期投資を抑えることができます。また、発電量と売電価格を考慮し、初期投資を回収できる期間をシミュレーションすることも重要です。

太陽光発電の今後のトレンド

太陽光発電は、再生可能エネルギーとして世界中で注目を集め、技術革新が日々進んでいます。今後の太陽光発電のトレンドを3つのポイントに絞って解説します。

高効率化と低コスト化

太陽光発電のさらなる普及には、発電効率の向上とコストの低減が不可欠です。近年では、ペロブスカイト太陽電池やタンデム型太陽電池など、従来のシリコン系太陽電池を上回る高効率な太陽電池の開発が進んでいます。また、製造プロセスの革新や材料の低コスト化により、太陽光発電システム全体の価格が低下する傾向にあります。これらの技術革新により、太陽光発電はますます経済的な選択肢となり、普及が加速すると予想されます。

蓄電池との連携とスマートグリッド

太陽光発電は、日照条件によって発電量が変動するため、蓄電池との連携が重要になります。蓄電池に余剰電力を蓄え、夜間や日照が不足する時に利用することで、安定的な電力供給が可能になります。さらに、スマートグリッドとの連携により、太陽光発電システムをより効率的に運用することができます。スマートグリッドは、電力需要と供給をリアルタイムで調整するシステムであり、太陽光発電の出力変動を吸収し、電力系統の安定化に貢献します。

新たな用途への展開

太陽光発電は、従来の屋上や地面への設置だけでなく、建物の外壁や自動車、ドローンなど、さまざまなものに組み込まれることが期待されています。フレキシブルな太陽電池や透明な太陽電池の開発が進み、建築物への一体化や、移動体への搭載が容易になります。また、農業分野においても、太陽光発電と農業を組み合わせたスマート農業が注目されています。

まとめ

太陽光パネルは、シリコン系、化合物系、有機系に大別されます。シリコン系は、高い信頼性と安定性が特徴ですが、製造コストが高い場合があります。化合物系は、シリコン系に比べて薄型でフレキシブルなモジュールを作製できますが、耐久性や安定性に関する課題も残されています。有機系は、軽量で低コストなモジュールが期待できますが、耐久性や発電効率が課題です。

太陽光パネルを選ぶ際には、発電効率だけでなく、耐久性、コスト、設置場所、環境への影響など、さまざまな要素を考慮する必要があります。ご自身の住宅環境や予算に合わせて、最適なパネルを選ぶことが重要です。専門業者に相談し、シミュレーションを行うことで、より具体的な情報を得ることができます。

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