2025年03月19日

家庭で簡単!節電方法と続けるためのヒントとは?
電気代の値上がりが気になる今、家庭での節電は賢い家計管理の重要なポイントです。無理なくできる節電方法を知り、日々の生活に取り入れることで、電気料金を抑え、より快適な暮らしを送ることができます。今回は、今日から誰でも簡単に始められる節電対策と、それを習慣にするためのヒントを具体的な方法と合わせてご紹介します。
目次

無理なく始める!身近な節電のヒント
まずは知ろう!家庭のエネルギー消費の現状
節電を始める前に、家庭でどのくらいのエネルギーが、どのような用途で使われているのかを知っておくことは、効果的な対策を立てる上で大切です。環境省が実施した「家庭部門のCO2排出実態統計調査(2021年度)」によると、世帯あたりの機器別構成(消費電力量ベース)におけるエネルギー消費量の内訳は以下のとおりです。
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このデータから、家庭では給湯、冷蔵庫、照明で多くのエネルギーが消費されていることがわかります。これらの点を意識して節電に取り組むと、より効果が期待できます。
今日からできる!日常生活で無理なく始める節電
日常生活でのちょっとした意識の変化が、家庭のエネルギー消費を大きく左右します。例えば、部屋を出る際は電気を消す、使わない家電のコンセントを抜くといった行動は、すぐに実践できる節電の第一歩です。
特に、充電が終わったスマートフォンや、電源を切ったままのテレビなどは、コンセントに挿したままにしておくと微量の電力を消費し続けます。
環境省の調査によると、令和3年度の日本の1世帯当たりの年間電気消費量は平均4,175kWh。日々の小さな心がけで、この数値を少しでも減らすことが、無理のない節電につながり、電気代の節約に繋がります。家族全員で「使わないときは消す・抜く」を合言葉に、意識改革を始めてみましょう。
小さな習慣が大きな差!無理なくできる節電テクニック
大規模な設備投資をしなくても、日々の習慣を見直すだけで、驚くほどの節電効果が期待できます。例えば、テレビの画面の明るさを少し下げるだけでも消費電力を抑えられますし、暖房の設定温度を1℃下げるだけで約10%の省エネになると言われています。
資源エネルギー庁によると、家庭部門のエネルギー消費量は、1973年度と比較して2018年度には約2倍に増加しており、小さな習慣の積み重ねが、この増加傾向を食い止める鍵となります。使っていない部屋の照明を消す、パソコンを使わないときはシャットダウンするなど、些細なことでも習慣にすることで、長期的な節電効果につながり、毎月の電気料金を抑えることができます。
キッチンでの賢い節電術とは?

冷蔵庫は省エネの要!整理整頓で効率アップ
冷蔵庫は24時間稼働しているため、使い方次第で大きく節電できます。庫内に食品を詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり、冷却効率が低下します。定期的に中身を見直し、不要なものは処分し、整理整頓を心がけましょう。また、冷蔵庫の扉の開閉回数を減らすことも重要です。開閉するたびに庫内の温度が上昇し、再び冷やすために余計なエネルギーが必要になります。食材の配置を工夫し、どこに何があるかを把握しておくことで、扉の開閉時間を短縮できます。冷蔵庫の設定温度も適切に保つことが大切で、夏場以外は「中」や「弱」設定でも十分な場合があります。
無駄をなくす!食器洗いの省エネ習慣
食器洗いの方法を見直すことも、節電につながります。手洗いの場合は、洗い桶に水をためて洗う「ため洗い」をすることで、流水で洗い続けるよりも大幅に水の使用量を減らすことができます。また、食洗機を使用する場合は、できるだけまとめて洗うようにしましょう。少量だけを洗うのは、エネルギーの無駄遣いになります。食洗機には、節水モードや乾燥時間を短縮する機能が付いている場合があるので、積極的に活用しましょう。
料理が変わる!キッチンでの賢い省エネ術
キッチンは日々の料理で多くのエネルギーを消費する場所であり、調理方法を見直すことが直接的な節電効果につながります。電子レンジやオーブントースターといった家電製品を効率的に使い、複数の料理を同時に調理することで加熱時間を短縮する工夫は、エネルギーの無駄を防ぐ有効な方法です。
また、余熱を上手く活用したり、鍋底が平らでIHヒーターと密着しやすい調理器具を選ぶことで、熱効率を大幅に向上させることができます。お湯を沸かす際には、必要な量だけを電気ケトルで沸かすのも、ガスコンロを使うよりも電気代の節約になる場合があります。
リビング・居室を快適に節電

明るさも節約も!リビング・居室の照明術
リビングや居室の照明は、長時間使用することが多いため、節電効果の高いLED照明への切り替えがおすすめです。資源エネルギー庁のデータによると、LED照明は白熱灯と比較して約86%の消費電力削減効果が期待できます。
また、部屋全体を明るくするだけでなく、必要な場所だけを照らすタスク照明を活用するのも有効です。例えば、読書をする際はスタンドライトを使用し、部屋全体の照明は消すといった工夫で、無駄な電力消費を抑えられます。昼間はできるだけ自然光を利用し、カーテンやブラインドを調整して明るさを確保しましょう。
快適温度で賢く節約!暖房・冷房の最適設定
エアコンは家庭で最も多くの電力を消費する家電の一つです。夏場の冷房は28℃、冬場の暖房は20℃を目安に設定温度を調整することで、消費電力を効果的に削減できます。わずか1℃の設定温度の変更でも、年間で見ると大きな電気代の節約につながります。室温が安定するように、窓やドアの開閉をできるだけ控えたり、断熱カーテンを利用したりするのも効果的です。また、タイマー機能を活用して、必要な時間だけ運転するように設定するのもおすすめです。
エアコン+扇風機で効果的に節約
エアコンの設定温度を少し高め(冷房時)または低め(暖房時)に設定し、扇風機を併用することで、室内の空気を効率的に循環させ、体感温度を調整することができます。冷房時は、エアコンの風向きを水平またはやや上向きにし、扇風機を天井に向けて運転すると、冷たい空気が部屋全体に行き渡りやすくなります。暖房時は、エアコンの風向きを下向きにし、扇風機を床に向けて運転すると、暖かい空気が循環しやすくなります。この方法により、エアコンの運転負荷を軽減し、電気代を抑えることができます。
まだまだある!プラスαの節電アイデア

毎日できる!お風呂での節水・節電アイデア
お風呂場での節水は、給湯にかかるエネルギーの節約に直結します。シャワーの使用時間を短縮する(例えば5分以内を目安にする)ことや、シャワーヘッドを節水タイプのものに交換するのも効果的です。湯船にお湯を溜める際も、必要以上の量を溜めないように心がけましょう。また、家族で入浴する場合は、間隔を空けずに続けて入ることで、お湯の温度低下を防ぎ、追い焚きの回数を減らすことができます。
洗濯で賢くエネルギー節約
洗濯の回数を減らすために、できるだけ洗濯物をまとめて洗うようにしましょう。また、洗濯機の「お急ぎコース」や「ドライコース」など、衣類の種類や汚れ具合に合わせて適切なコースを選ぶことも、無駄なエネルギー消費を抑えるために重要です。乾燥機の使用はエネルギーを大きく消費するため、天気の良い日にはできるだけ自然乾燥を活用しましょう。洗濯物を干す際には、風通しの良い場所に干すなどの工夫で、乾燥時間を短縮できます。
スイッチオフ!待機電力カットで賢く節電
使っていない家電製品は、電源を切っていても待機電力を消費している場合があります。特に、リモコンで操作する家電製品や、デジタル表示のある家電製品は、待機電力が大きい傾向があります。使用しないときは、コンセントからプラグを抜くか、スイッチ付きの電源タップを利用して、まとめて電源を切るようにしましょう。無駄な電気代を効果的に削減できます。
知っておきたい!家電を賢く使って節電

知っておきたい!エアコン効率アップの秘訣
エアコンの効率を最大限に引き出すためには、日頃のメンテナンスが重要です。フィルターが汚れていると、空気の循環が悪くなり、無駄なエネルギーを消費してしまいます。月に1~2回程度を目安にフィルターを掃除しましょう。また、室外機の周りに物を置くと、放熱を妨げ、運転効率を低下させる原因になります。室外機の周りは風通しを良くしておきましょう。冷房時は風向きを水平またはやや上向きに、暖房時は下向きに調整することで、室内の温度を均一に保ち、効率的な運転につながります。
ダブルで効果!照明と冷蔵庫の省エネ活用術
照明をLEDに交換することで、消費電力を大幅に削減できることは既にご紹介しましたが、さらに、こまめに電気を消す習慣を徹底することで、より節電効果を高めることができます。
冷蔵庫についても、適切な温度設定(一般的には冷蔵室3~6℃、冷凍室-18℃以下が目安)を保つことや、ドアの開閉時間を短縮することに加え、熱いものは冷ましてから庫内に入れる、壁から少し離して設置するなど、ちょっとした工夫で電気代を抑えることができます。
まだまだできる!家電の効率的省エネ操作
洗濯機を使用する際は、洗濯物の量に合わせて適切な水位を選び、まとめ洗いを心がけましょう。乾燥機の使用頻度を減らし、できるだけ天日干しにするのも有効です。テレビやパソコンなどの電子機器は、長時間使用しない場合は電源を完全にオフにするようにしましょう。
また、画面の明るさを適切に調整することも、消費電力の削減につながります。資源エネルギー庁のウェブサイトなどでは、様々な家電製品のより具体的な省エネ術が紹介されているので、参考にしてみるのも良いでしょう。
住まいの断熱性を高めて、もっと節電

熱を逃さない!窓の断熱対策で快適&節電
窓は、冬は暖房の熱が外へ逃げやすく、夏は外の熱が室内に入り込みやすい場所です。国土交通省の資料によると、窓の断熱改修を行うことで、暖房時の熱損失を約50%削減できる場合があります。手軽にできる対策としては、断熱シートや断熱フィルムを窓に貼ったり、厚手のカーテンや断熱カーテンを取り付けたりするだけでも、断熱効果を高めることができます。二重窓にしたり、内窓を設置したりするのも、より効果的な断熱対策です。
見えない工夫!断熱材で住まい全体の省エネ
壁、床下、天井裏などに断熱材を導入することは、住まい全体の断熱性能を向上させるために非常に効果的な方法です。断熱材によって、外部の温度変化が室内に伝わりにくくなり、室内の温度を一定に保ちやすくなります。これにより、冷暖房の使用頻度を減らすことができ、大幅な電気代の節約につながります。初期費用はかかるものの、長期的に見ると光熱費の削減効果は大きくなります。
換気も省エネも!熱交換システムを活用
住まいの断熱性を高めると同時に、適切な換気も重要です。特に気密性の高い住宅では、計画的な換気を行う必要があります。熱交換型の換気システムは、室内の汚れた空気と外の新鮮な空気を入れ替える際に、熱を交換する仕組みを持っています。これにより、冬は室内の暖かい空気を逃しにくく、夏は外の暑い空気が入り込みにくいというメリットがあり、換気をしながらも室温の変化を抑え、冷暖房の負荷を軽減することができます。
未来の節電!スマート技術を活用

HEMSで家庭のエネルギーをスマートに管理
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を導入することで、家庭内のエネルギー使用状況をリアルタイムで把握し、スマートフォンなどで確認することができます。さらに、家電製品と連携させることで、自動的に電力消費を最適化したり、時間帯によって電力料金の安い時間帯に家電を運転させたりするなど、より高度なエネルギー管理が可能になります。
自動で節電!スマート家電で手間なくエコ
近年、AIやIoT技術を活用したスマート家電が登場しており、これらは使用状況や室内の環境に合わせて自動的に運転モードを調整し、エネルギー消費を効率的に抑えることができます。例えば、スマートエアコンは、人の在室状況や温度設定に応じて自動で運転を制御したり、スマート照明は、明るさを自動調整したりすることができます。これらのスマート家電を導入することで、手間をかけずに節電効果を高めることができます。
節電を「あたりまえ」にするヒント

みんなで取り組む!家族で達成する節電目標
節電を成功させるためには、家族全員の協力が不可欠です。具体的な節電目標を立て、それを家族で共有し、それぞれの役割分担を決めることで、モチベーションを維持しやすくなります。例えば、「今月の電気料金を〇〇円以下にする」「毎日〇〇時にはテレビを消す」など、具体的な目標を設定し、達成度を定期的に確認し合うと良いでしょう。
目に見える効果!節電効果を数値で実感
毎月の電気料金やエネルギー使用量を記録し、前月や前年同月と比較することで、節電の効果を実感することができます。電力会社によっては、ウェブサイトやアプリで過去の電気使用量を確認できるサービスを提供している場合があるので、活用してみましょう。節電によって電気料金が下がったことを実感できれば、更なる節電へのモチベーションにつながります。
焦らず着実に!無理なく続ける節電ステップ
いきなり多くの節電対策を始めるのではなく、まずは自分たちが無理なく取り組めることから始めることが大切です。例えば、照明をLEDに交換する、使わない家電のコンセントを抜くといった簡単なことから始め、徐々にできることを増やしていくと、無理なく節電を習慣にすることができます。小さな成功体験を積み重ねることで、自信にもつながり、長期的に節電を続けることができるでしょう。
まとめ
今回ご紹介した節電方法は、どれも今日からすぐに始められる簡単なものばかりです。小さな工夫を積み重ねるだけで、毎月の電気代をしっかりと抑えることができます。無理なくできることから始めて、賢く節電生活をスタートし、家計の負担を減らしましょう!

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