2024年01月22日
自立運転モードで安心！停電時でも使える太陽光発電のしくみを解説
太陽光発電を導入するメリットは様々ありますが、停電時にも役立つ「自立運転モード」をご存じでしょうか？いざという時に備えて、自立運転モードは絶対に知っておくべき機能です。この記事では太陽光発電の自立運転モードの使い方と特徴から停電時でも使える家電製品などをご紹介します。
目次
太陽光発電のしくみと普及状況
太陽光発電のしくみ
太陽光発電は、太陽の光を電気エネルギーに変える仕組みです。太陽光パネルが太陽光を受け取り、光のエネルギーで電子を動かすことで、直流電気が生み出されます。得た直流電気はパワーコンディショナを通して交流電気に変換され、家庭や事業所の電気として使用されます。太陽光発電は、持続可能でクリーンなエネルギー源として、普及がますます進んでいます。
太陽光発電を導入するメリット
太陽光発電の導入には多くのメリットがあります。まず第一に、光熱費の節約が挙げられます。太陽光発電で得た電気を自家消費できるので、電力会社から購入する電力量の削減につながります。
さらに、売電による収入も魅力的です。発電した電力が余った場合、余剰分を電力会社に売ることができます。これにより、電気代の収入源となり、太陽光発電システムの導入コストの回収が期待できます。
また、温暖化防止への貢献も重要なメリットです。太陽光発電は再生可能エネルギーであり、二酸化炭素を排出せずに電力を生成します。地球環境への負荷を軽減し、気候変動への対策に一翼を担っています。
太陽光発電の普及状況
環境への意識の高まりや、昨今の電気代高騰の影響を受けて電気代を少しでも削減したいという需要の増加により、多くの家庭や企業が太陽光発電システムを導入しています。政府の補助金や税制優遇措置も太陽光発電の普及を後押ししていることに加えて、太陽光パネルの技術進化によって発電効率が向上し、価格もどんどん下がっています。
現在、住宅地域や商業施設など、さまざまな場所に太陽光発電施設が設置されています。地域全体で再生可能エネルギーの導入が進み、地元経済の活性化や地球環境への貢献が期待されています。
自立運転モードは太陽光発電の停電時の大きな味方になる！
自立運転モードの有用性とは
太陽光発電の特長の一つが、自立運転モードです。停電が発生した場合でも、安定的に電気を利用できるのがこのモードの大きな利点です。
自立運転モードでは、太陽光パネルが発電した電力を直接家庭内で利用できるため、停電中でも必要な家電や照明を稼働させることができ、生活を安定させることが可能です。また、停電時に太陽光発電で発電した電気を自家消費することで、電力需要の一部を補完することができるため、地域全体での電力不足の軽減に寄与します。
停電時に利用できる電化製品
停電時に太陽光発電の自立運転モードを活用する際、利用できる電化製品には注意が必要です。自立運転モードでは通常、1,500Wまでの電力供給が可能です。冷蔵庫、電気ポット、炊飯器、電子レンジ、ノートパソコン、携帯電話の充電器など、消費電力が1,500W以下の機器はほぼ問題なく使用できます。ただし、同時にこれらの機器を同時に使う場合、消費電力を計算し、制限内に収める必要があります。
一方で、電気ヒーターやドライヤー、IHクッキングヒーター、エアコンなど高消費電力の機器は制約を超えるため利用が難しいです。使用したい機器の消費電力を確認し、停電時に備えて適切な機器を選択することが重要です。
- コラム
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太陽光発電の自立運転モード、なぜ1500Wまでなのか？太陽光発電でつくられる電気は、変動が大きいため1500Ｗ程度にとどめることで、出力を安定して供給することができるということ、また、家庭用コンセントの容量に合わせた仕様になっていることがあげられます。 炊飯器、掃除機、電気ケトルなど消費電力が比較的少ない家電製品のコンセントはすべて100Vコンセントですが、エアコンやIH調理器など多くの電力を必要とする場合には200Vコンセントが必要になります。なので、コンセントに差し込んで使用するほとんどの家電製品は100Vに対応しているということです。そして基本的に100Vコンセントは15Aまで使える仕様になっています。 つまり、15A(電流)×100V(電圧)＝1500W(電力)となるのでこれが自立運転モードでは、自立運転コンセントから1500Wまでしか使用できない理由となります。 参考：ソーラーパートナーズ
自立運転モードの活用方法
自立運転モードへの切り替え手順
停電時に太陽光発電の自立運転モードを有効活用するためには、正確な切り替え手順を理解しておくことが大切です。以下は、一般的な手順の概要です。
- １.主電源のブレーカーをオフにする
- 停電が発生したら、まず家庭の主電源ブレーカーをオフにします。これにより、太陽光発電システムが外部電力との接続を遮断します
- ２.太陽光発電のブレーカーをオフにする
- 次に、太陽光発電システム専用のブレーカーもオフにします。停電中に発電した電力を外部に流さないようにするためです。
- ３.自立運転モードへの切り替え
- パワーコンディショナーなどの機器には、自立運転モードへの切り替えが可能なスイッチや操作パネルが備わっています。それを操作して自立運転モードに切り替えます。
- ４.自立運転用コンセントに接続
- 自立運転モードに切り替えた後、特定のコンセントが用意されています。ここに必要な家電製品や機器のプラグを差し込むことで、太陽光発電で生成された電力を利用できます。
これらの手順は一般的なものであり、機器やメーカーによって操作が異なる場合があります。
自立運転モードの停電時の安全な使い方
| 適切な家電の選択 |
|---|
| 自立運転機能で利用可能な電力は限られていますので、使用する家電の消費電力を確認しましょう。電力不足を防ぐため、低消費電力の機器や必要最低限の家電を選ぶことが重要です。 |
| 同時使用の制限 |
| 自立運転モードでは最大で1,500Wまでの電力しか利用できません。異なる家電を同時に使用する場合、合計消費電力が制限内に収まるように注意しましょう。意図しない電力オーバーロードを避けるためにも、同時使用を制限することが重要です。 |
| 安全な接続 |
| 自立運転用コンセントには、発電中の電気が供給されます。電気製品の接続や切り替え作業を行う際には、十分な注意が必要です。必要であれば、長い延長コードを使用して適切な場所に安全に接続しましょう。 |
| 気象条件の考慮 |
| 太陽光発電は日照に依存しており、雨天や曇天の場合は発電量が減少します。天候によっては急激な電力供給の変動が生じる可能性があるため、その際は注意が必要です。 |
これらのポイントを守りながら、太陽光発電の自立運転機能を安全かつ効果的に利用することが、停電時の生活をサポートする鍵となります。
停電時に備えるために太陽光発電と蓄電池の連携がおすすめ
蓄電池の自立運転モード
太陽光発電と蓄電池を連携することで、停電時でもさらに安心して過ごすことができるようになります。蓄電池のモードが自動切換えになっていない場合は、いざという時、忘れずにご自身で自立運転モードに切り替えるようにしましょう。
最近では、200V対応機器への給電も可能な蓄電池が増えており、停電時にもエコキュートやIHクッキングヒーター、200V対応のエアコンなどを動かすことができます。 快適な生活を維持するために必要な機器に電力を供給することができることから、蓄電池の出力引き上げ機能は大変便利です。
ハイブリッド蓄電池なら更に安心！
ハイブリッド蓄電池システムであれば、停電時の出力が大きくなるため、定められた1.5kWを超えて出力することが可能です。例えば、自立運転出力5kVAの蓄電池が設置されていれば、停電時には最大5,000Wの電力を供給可能です。
特定負荷型の蓄電池の特徴
太陽光発電と蓄電池の連携において、蓄電池が特定負荷型なのか、全負荷型なのかは大切なポイントになります。特定負荷型の蓄電池は、指定の部屋やコンセント、照明設備へ電気を供給できる利点があります。これにより、停電時にも電気を使いすぎることなく、必要なエリアや機器に電力を供給できることで、より効率的な利用が期待できます。
全負荷型の蓄電池の特徴
全負荷型の蓄電池は、停電時に家全体に電気を供給できるタイプの蓄電池で、200Vに対応しています。そのため、停電が起きた場合でも日常生活と変わらず電気を使うことができます。特定負荷型と比較して価格が高いこと、またサイズが大きいのでスペースを取ってしまうというデメリットがあります。しかし、消費電力が大きいオール電化のご家庭や、空調設備を常に稼働させておく必要があるご家庭では全負荷型にしておくことをオススメします。
まとめ
太陽光発電を導入することで、停電時に電力会社の電力復旧を待つことなく、すぐに家庭の電気を使えるのは非常に便利で安心です。停電時に太陽光発電の電力をスムーズに使用できるように、既に太陽光発電を導入している方も、手順や優先して電力を使用する設備の確認を前もってチェックしておきましょう！
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