2023年12月01日
卒FITとは|買取価格は10年経ったらどうなる?
再生可能エネルギーを普及するため制定されたFIT制度ですが、期間が完了したあとは買取価格にどのような影響が出るのでしょうか。これまで同様に売電収入に期待できるのか、それとも自家消費に回すべきなのか気になるところです。このブログでは、FIT制度の基本から卒FIT後の対応方法まで詳しく説明します。
目次
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資金準備やローンの金利手数料、短期解約時の多額の解約金も不要!太陽光発電の導入方法のデメリットを解消します。
FITと卒FITの基本情報
FIT(Feed-in Tariff)とは?
FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)は、再生可能エネルギーによる発電を奨励するために導入された制度です。主に太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどの発電に対し、一定期間・一定価格で電力を買い取ることを電力会社に義務づけています。この制度によって、発電事業者や家庭が再生可能エネルギーに参入しやすくなり、日本の持続可能なエネルギー源の普及を促進しています。2012年のFIT導入以降、一般の家庭も太陽光発電を導入しやすくなりました。
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FITの買取価格はどのように決まるの?
FITの買取価格(ご家庭にとっては売電価格)は、中立的な「調達価格等算定委員会」の意見を尊重した上で、経済産業大臣によって毎年決定されます。FITの買取価格は、10kWh未満の家庭用太陽光発電の場合、10年間にわたり通常よりも高い単価で電力を買い取って貰える仕組みです。なお、買取価格や買取期間は、原則として変更されることはありません。
例えば、2024年度に10kWh未満の太陽光発電を導入し売電をはじめた場合、発電した電気を10年間にわたって16円/kWhで買い取ってもらえることになります。
FITのメリットと注意点
FITの導入には嬉しいメリットがありますが、注意が必要なポイントも存在します。まず、FITは再生可能エネルギーの導入を奨励するため、一定期間・価格での電力買取が保証されますが、FIT期間終了後は通常の市場価格での電力販売となることから、収益が下がる可能性があります。また、FIT買取価格は年々下落しており、メリットを享受するためにも、長期的な視点での計画が必要です。
卒FITとはどのような状態?
卒FITは、「卒業」のFITで、太陽光発電などの再生可能エネルギー発電の固定価格買取制度の期間を指します。FIT適用の太陽光発電設備は10年間、高い価格で電力を買い取ってもらえますが、その期間が終了すると、通常の市場価格でしか電力を売ることができなくなります。卒FIT後は、電力の売り先を選ぶなどの対策が必要となります。
卒FIT後には、以下の3つから余剰電力の活用方法を選択することになります。
その①:これまでの売電先に継続して売電する
太陽光発電の導入から11年目になっても、これまで売電していた電力会社に余剰電力買取プランがある場合、引き続き売電することができます。詳しくは後述しますが、固定買取期間の買取単価からは大きく下がることが多いため、注意が必要です。
その②:売電先を変更する
これまでお世話になっていた電力会社ではなく、11年目から新たな電力会社に売電することも可能です。お住まいの地域ごとにプランや買取価格は異なりますが、多くの選択肢から売電先を選ぶことができるため、まずは比較検討してみることをオススメします。
参考:エネチェンジ
https://enechange.jp/articles/fit-purchase-price-2019
その③:自家消費(+蓄電池の導入)
最近の電気料金の高騰を受けて、売電に重きを置かず、自家消費に注力するご家庭が増えています。太陽光発電に蓄電池をプラスすることで、エネルギーの自家消費率を上げることができます。
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FIT期間終了後の影響と卒FITへの対策
FIT期間終了後、太陽光発電の買取価格は市場価格に従い下落することが予想されます。これにより、FIT期間中の高収益が減少する可能性があります。しかし、卒FIT対策を講じることで、この影響を最小限にとどめることができます。
代表的な電力会社の買取価格
地域ごとの代表的な電力会社でも、卒FITしたご家庭を対象に、固定単価での電力買取サービスを提供しています。2024年現在、7~8円/kWhが平均的な単価になっています。
北海道電力:
https://www.hepco.co.jp/energy/fixedprice_purchase/purchase_period_expired.html
東北電力:
https://tsunagaru.tohoku-epco.co.jp/menu/
東京電力:
https://www.tepco.co.jp/ep/renewable_energy/plan/standard.html
中部電力:
https://katene.chuden.jp/sotsufit.html
北陸電力:
https://www.rikuden.co.jp/koteikaitori/kaitorimenu.html
関西電力:
https://kepco.jp/ryokin/kaitori/solar_power/
中国電力:
https://www.energia-support.com/greenfit/
四国電力:
https://www.yonden.co.jp/customer/price/plan/kaitori.html
九州電力:
https://www.kyuden.co.jp/rate_purchase_afterfit.html
沖縄電力:
https://www.okiden.co.jp/business-support/purchase/setsuzoku/instruction/contractor/index.html
高額で買い取ってくれる売電先を選ぶ
上記で紹介した地域ごとの電力会社に加えて、電力自由化以降に参画した電力会社からもさまざまな買取プランが出ています。例えば、指定の蓄電池を購入したり、ガス契約を併せて行うと買取価格がアップするといったプランもあります。
FIT期間終了後の売電単価は、契約先によって異なることから高額で買い取ってくれる、またはライフスタイルにあわせた売電先を探して選ぶことが重要です。
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卒FITへのスムーズな対策で太陽光発電を守る
FIT期間の終了に伴い、卒FITへの準備が肝要です。買取価格の変動に備え、まずは自家消費を最大化しましょう。余剰電力を蓄電池に貯め、効率的に活用することで電気料金の削減が期待できます。同時に、買取契約を見直し、なるべく高い価格で電力を買い取ってくれる新電力事業者を選定することが重要です。計画的かつ柔軟な対応が、卒FIT後も持続可能な太陽光発電を実現します。
【プラス情報】余剰電力買取と全量買取の違い
余剰電力買取とは? 知っておくべきメリットと仕組み
余剰電力買取は、太陽光発電における重要なポイントです。ご家庭で発電した電力の一部を使わずに余らせた場合、それを電力会社が買い取る制度です。この仕組みにより、余った電力を有効に活用でき、買取価格によって収益も期待できます。余剰電力買取はFIT期間終了後も続くので、計画的な運用がとても大切です。しっかりと理解し、効果的に活用しましょう。
全量買取って何? メリットと仕組みを解説
全量買取は、太陽光発電で発生したすべての電力を電力会社が買い取る仕組みです。メリットは、買取価格が比較的高いことと、発電した電力を全て有効に活用できることです。ただし、この全量買取制が適用されるのは、設置するソーラー・パネルの総出力が50kW以上のものに限られることが注意点です。余剰電力の場合と同様、FIT期間後の価格変動にも注意が必要です。しっかりと把握し、最適な選択を検討しましょう。
余剰電力買取と全量買取、選ぶポイントを解説
余剰電力買取と全量買取を比較する際、まず注目すべきポイントは発電量と使用量のバランスです。余剰電力買取は発電分のみを売るため、使用量と発電量の調整が必要です。一方で、全量買取は発電したすべての電力を買い取るため、バランスの調整が不要です。また、FIT期間終了後の価格変動や契約条件も比較検討が必要です。両者のメリットを理解し、ご自宅の状況に合った選択をしましょう。
まとめ
太陽光発電の市場が拡大し、以前よりも太陽光発電が導入しやすくなりましたが、その分電力買取価格は年々下がっています。FIT制度で10年間、固定価格での電力買取を受けられる間に、卒FIT後に備えて早めに情報をチェックしておきましょう!
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