2023年10月06日
太陽光発電をやめたほうがいい?やめる前に知りたいポイントを解説
太陽光発電を導入した後、途中で太陽光発電をやめたほうがいい?と考える場面が出てくる可能性は0ではないでしょう。この記事では、太陽光発電をやめた方がいい?と悩んでる方へ、確認していただきたいポイントを紹介いたします!また、これから導入を検討している方へも、太陽光発電を後悔することなく運用するためのヒントになります。
目次
導入後に太陽光発電を”やめたい”と思った理由
太陽光発電を設置した後に”やめたい”とよく言われている理由を4つご紹介します。
・売電収入が得られない
・FIT期間終了後の売電収入が下がった
・近隣問題
・思わぬメンテナンスや修理費用
設置前と設置後にギャップがあるのでしょうか。具体的に解説をしていきます。
売電収入が思ったよりも得られない
10kW未満の家庭用太陽光発電であっても、太陽光発電で発電した電力のうち、使用されなかった余剰電力を売電することができます。売電はFIT制度による固定価格での買取が行われますが、買取単価の低下が続いています。
売電収入を太陽光発電導入の主な目的にしていた方にとっては、予想よりも売電収入が得られなかったというケースが考えられます。
2025年度(令和7年度)の売電価格は?
FIT期間終了後の売電収入が大きく下がる
10kW未満の家庭用太陽光発電の場合、FIT制度による固定価格での買取は10年間であることが一般的です。FIT期間終了をすることを卒FITとも呼ばれていて、FIT期間が過ぎると電力会社への売電価格が下がるため、太陽光発電をやめたいと考える方が増えます。 売電自体は、電力会社と個人で契約を結ぶことで継続ができます。しかし、電気の買取価格は10年前から低下が続いており、FIT期間終了後は売電収入が大きく下がることが予想されます。
- <対策できる!>発電した電気の自家消費する
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実は、売電収入よりも自家消費を多くする方が節約になりお得なのはご存知でしょうか。
というのもここ数年、電気代は値下がりすることなく高騰し続けています。電気の買取価格よりも、電力会社で購入する電気料金単価の方が高いことがほとんどです。
2024年4月からの東京電力の従量電灯の第一段階料金(120kWhまで)は1kWhあたり29円80銭です。2024年度のFIT制度による買取価格は1kWhあたり16円のため、売電するよりも自家消費をし、電力会社から購入する電気を減らす方がお得になります。
自家消費量を増やすために蓄電池の導入や、FIT期間終了後は全量消費へ切り替えることも選択肢の一つです。
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近隣問題
家庭用太陽光発電は産業用より近隣クレームは少ないですが、考えられる問題点としては太陽光パネルの反射光や設置工事やパワーコンディショナの騒音がよく言われてます。 さらに、周辺問題としてあげられるのは太陽光発電設置後に周囲にマンションなど高い建物が建ってしまい、発電量が減ってしまったというケースがあります。 太陽光発電は太陽の光を電気に変換する仕組みです。設置前に太陽光パネルに影が当たると発電量が減ってしまうため設置前には影や位置や周囲の建物を確認しますが、事前に開発計画などがないか確認しておくことが大切です。
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メンテナンス費用や修理費用がかかる
太陽光パネルの発電効率を維持するためには定期的なメンテナンスが必要になります。また、台風などの影響で太陽光パネルが破損するなど、思わぬ修理が必要になる可能性があります。 初期不良や施工不良は、メーカーや販売店による無償保証が受けられますが、機器の初期不良と施工不良以外に起こった故障は、基本的にメンテナンス費用がかかります。 太陽光発電の設置前にメンテナンス費用や思わぬ修理費用までを考えておくことが大事です。
太陽光発電の”導入前”に注意しておくポイント
太陽光発電を設置したあとにやめたいと後悔しないためには、どこの点を注意したらいいのでしょうか。 ・太陽光パネルの設置場所の選び方 ・周囲との協力関係の構築 ・進退できる業者との取引 大きく3つにわけて、注意すべきポイントをご説明します。
太陽光パネルの設置場所の選び方
太陽光発電の発電に一番大事なものは日射量です。ですので、設置場所は日照時間の長い場所を選ぶことが必要になります。 太陽光発電を設置する屋根の方角は、発電量に直結していることから方角の選定が非常に重要です。南向きの屋根に設置した場合に最も発電効率が高くなります。一方で、南東や南西向きの場合は若干効率が低くなり、東西向きはその中間となります。そして、北向きの場合は発電量が著しく低下します。 さらに、発電効率を上げるためには、屋根の種類と相性も重要ポイントです。太陽光パネルを設置する予定の、ご自宅の屋根の特徴を把握しておきましょう。
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周囲との協力関係の構築
太陽光発電の設置により、近隣トラブルが発生するケースがあります。太陽光パネルからの反射光による光害や騒音、また、景観への配慮が求められます。太陽光発電設置前に住民や地域に周知をしておくことが大切です。
信頼できる業者との取引
太陽光発電を導入してから「やめたほうがよい?」と考える原因の多くは、設置前の事前調査や業者との話し合いで解決できることがほとんどです。 必ず事前調査や発電シミュレーションの査定を行うようにしましょう。また、太陽光パネルの保証や災害補償の確認が大切ですが、10年後に倒産していて補償が受けられないということを避けるためにも、実績のある業者を選択するようにしましょう。
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- ①自社で工事ができる 太陽光発電の設備導入に関わる全工程を一貫して行う体制が整っていると、トラブル等が起こった際に「どこに連絡すればいいか?」と悩む必要がありません。 ②工事実績を重視する 実績が多いことは、高い評価を得ている証拠の1つです。実績が少ない、または実際の事例を公開していない業者はトラブルになり兼ねないため注意が必要です。 ③保証内容が充実しているか 万が一の場合に、保証やアフターフォローの体制が整っているかまで確認する必要があります。 引用:太陽光発電で近隣トラブル
太陽光発電を”やめる前”に知っておきたいポイント
いざ太陽光発電をやめようと行動する前に、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。太陽光発電は安い買い物ではありません。やめてから後悔しないためにも、本当にやめていいのかを考えるべきポイントを具体的に解説します。 ・長期的に考える ・専門家からのアドバイス ・太陽光発電利用の視点の見直し
長期的な視点での検討
太陽光発電は長期的な視点での検討が必要です。太陽光発電の初期費用は10年程度で回収できるといわれています。すぐに利益が出なくても焦らずに、長期的な視点で考えるようにしましょう。
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専門家のアドバイスの利用
太陽光発電をやめるか迷った際は、専門家のアドバイスを活用することも重要です。太陽光発電設置後でも、専門家のアドバイスにより懸念点が解決につながることがあります。まずは購入した太陽光発電事業者に問い合わせをしてみましょう。
太陽光発電利用の視点の見直し
売電収入が思っていたよりも得られていない、初期費用回収に不安がある場合は、蓄電池の導入などで発電した電気の自家消費量を増やすなどの方法があります。また、太陽光発電は経済的なメリットだけでなく、地球環境への貢献や災害対策としても有効です。太陽光発電設置のメリットを広く考えることが大切です。
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太陽光発電をやめる場合の手続き
太陽光発電をやめる場合には、考慮すべきポイントがあります。
廃棄やリサイクルに関する手続き
太陽光パネルは簡単に処分できるものではありません。屋根から撤去する際の工事費用、処分費用などがかかります。処分する際には業者への依頼が必要になります。
また、太陽光パネルの状態によって、パネルや部品の一部をリサイクルする取り組みも行われています。
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売却に関する手続き
現状では家庭用太陽光発電システムのみを売却することはできませんが、「太陽光発電付きの家」として、住宅と同時に売却するという手段があります。この場合も名義変更などの手続きが必要になるため、住宅売却の際に相談しましょう。
契約に関する手続き
太陽光発電はリースやPPAと呼ばれる契約の導入方法があります。
途中解約する場合は、解約費用や手数料が発生するケースがほとんどですので、契約内容について事前に確認しておきましょう。
太陽光発電を継続するメリットとは
太陽光発電をやめたいと言われる理由をご紹介してきましたが、太陽光発電を継続することで得られるメリットも、もちろんあります。太陽光発電を長期的に運用することで得られるメリットを大きく3点ご紹介します。 ・節約につながる電気代の削減 ・環境保護への貢献度 ・経済的なメリットの亭受
節約につながる電気代の削減
太陽光発電の一番のメリットは電気代の削減です。ご家庭の太陽光発電で発電した電気は無料で使用できます。電力会社から購入する電気の量が減ることで節約につながります。 さらに、電力会社のプランは電気の使用量に応じて単価が決定する「従量電灯」がほとんどです。電力会社の電気を使用する量が減れば、それだけ電気の単価を下げることができ、電気代の節約につながります。
環境保護への貢献度
また、太陽光発電は環境保護にも大きく貢献します。化石燃料を使用せず、再生可能なエネルギー源を利用するため、発電時に二酸化炭素を排出せず、地球温暖化を防止するのに役立つクリーンエネルギー源といえます。地球温暖化の抑制や大気汚染の軽減につながり、自然環境の保護に大いに役立ちます。
経済的なメリットの享受
太陽光発電システムの導入コストは高額ですが、初期費用回収後は、太陽光パネルが稼働する限り、経済的なメリットを享受し続けることができます。また、政府からの補助金や税制優遇措置を利用して導入した場合、経済的メリットはさらに大きくなります。
まとめ
太陽光発電を導入したのに「やめたい」と思われる、よく言われている理由をご紹介しました。太陽光発電は安い買い物ではないので設置してから問題が出る前に、事前に考えるべきポイントを確認しておくことが大事ですね。 また、やめてから後悔することもあるかもしれません。太陽光発電は長期的な視点で検討することが大事です。 太陽光発電を設置する前と、設置後やめたいと悩んだらぜひこの記事を参考にしてください!
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