2024年07月29日
太陽光パネルの重さはどのくらい?屋根に設置しても大丈夫?
太陽光パネルの設置を検討する際、多くの方が気にするポイントの一つが「パネルの重さ」です。屋根に負担をかけないか、耐震性に影響はないかといった疑問が出てきます。太陽光発電は環境にやさしいエネルギー源として広く普及していますが、設置に関する不安を解消することが重要です。本記事では、太陽光パネルの重さに関する基本情報と、屋根への影響について詳しく解説します。
目次
太陽光パネル1枚あたりの重さ
太陽光パネル1枚の重さは、一般的に15kg程度です。この重さが屋根全体にどのように影響するのか、具体的に見ていきましょう。太陽光パネルは様々なメーカーや種類があり、それぞれの重さや特性も異なります。以下に代表的な太陽光パネルの重さについて紹介します。
単結晶シリコンパネル: 約18kg/枚 多結晶シリコンパネル: 約17kg/枚
これらのパネルは、設置面積に応じて必要な枚数が異なり、全体の重量も変わります。例えば、4.5kWシステムの設置には約15枚のパネルが必要となり、合計で約300kgになります。 しかし、この重量は屋根全体に均等に分散されるため、特定の部分に過度な負担がかかることはありません。
屋根に太陽光パネルを載せても負担が少ない理由
1、荷重が分散される
太陽光パネルは構造的に軽量で設計されています。屋根に設置する際は、架台と言われるレールを使うことから屋根全体に均等に荷重がかかり、特定の部分だけに過度な負担はありません。また、パネルの配置や取り付け方法はそれぞれの家にあった形で検討され、荷重を効率的に分散させる工夫がなされています。
2、屋根瓦の方が重い
意外かもしれませんが、屋根瓦の重さは太陽光パネルよりも重く、例えば、一般的な和瓦の重さは1平方メートルあたり約60kgにもなります。一方、太陽光パネルは同じ面積で約20kg程度です。
つまり、屋根瓦が支える荷重に比べれば、太陽光パネルの重さは比較的軽いので、太陽光パネルの重さが屋根に与える影響を心配しすぎる必要はありません。
3、建築基準法の積載基準を満している
太陽光パネルの設置は、国土交通省の建築基準法に基づいて行われます。建築基準法で定められた基準に沿って建てられた建物であれば、太陽光パネルや架台を載せても構造上問題がないことが確認されており、「建築確認は不要」としています。
つまり、太陽光パネルを設置しても建築物に過度な負担がかかることはないと考えられているのです。
- コラム
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旧耐震基準の建物や老化が進んだ屋根は要注意1981年6月1日に建築基準法が改正され、1981年6月1日以前に確認申請を受けた建物は「旧耐震基準」、それ以降に申請を受けた建物は「新耐震基準」と呼ばれるようになりました。 設置基準には、屋根の耐久性や防水性、安全性を確保する強度、予想される荷重に耐える構造が含まれます。「新耐震基準」に準じた建物であれば、太陽光パネルを載せても大きな影響はないと考えられている一方、旧耐震基準の建物にパネルを設置すると、地震で倒壊や損壊のリスクが高まる可能性があります。 そのため、築年数が経過している建物には、システムを設置する前に専門家に強度を確認してもらうことが重要です。
太陽光パネルを設置するリスクと対策
屋根の劣化
太陽光パネルの設置により、屋根が劣化するリスクがあります。しかし、適切な設置方法を選ぶことでこのリスクを最小限に抑えることができます。
例えば、屋根に穴を開けずに設置できる架台の選択や「屋根一体型パネル」を利用することで、屋根の防水性能を保持しながらパネルを設置できるほか、パネルのメンテナンスや定期的な点検を行うことで、屋根の劣化を防ぐことができます。
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耐震性の影響
太陽光パネルの重さが屋根に加わることで、耐震性に影響を与えることがあります。しかし、適切な設置方法と施工を行えば、このリスクも軽減できます。施工業者を選ぶ際には、耐震性に詳しい業者を選ぶことが重要です。 また、建物自体の耐震補強を行うことで、太陽光パネルの重さによる影響をさらに減少させることができます。
雨漏りのリスク
太陽光パネルを設置する際に屋根に穴を開ける場合、雨漏りのリスクが発生することがあります。しかし、これも適切な施工とメンテナンスで防ぐことが可能です。雨漏りを防ぐためには、防水シートやシーリング材を使用し、適切に施工することが重要です。
【こちらもチェック】太陽光発電で雨漏りする?原因と対策についてもご紹介します!
パネルの破損リスク
台風や強風などの自然災害によって、太陽光パネルが破損するリスクも考えられます。このようなリスクに対しては、耐風圧性能の高いパネルを選ぶことが有効です。 また、パネルの破損リスクを考慮した上で、設置業者とよく相談し、最適なパネルと設置方法を選ぶことが重要です。
太陽光パネルの重さと火災リスク
太陽光パネルの設置による火災リスクはほとんどありませんが、電気系統の不具合や施工不良による火災のリスクはゼロではありません。これを防ぐためには、信頼できる施工業者を選び、定期的な点検を行うことが重要です。
電気系統の不具合が発生した場合は、速やかに専門業者に修理を依頼することで、火災リスクを最小限に抑えることができます。
太陽光パネルを設置するメリットをおさらい!
太陽光パネルを設置することで得られるメリットについても触れておきましょう。太陽光発電は、再生可能エネルギーとして注目されており、環境にやさしいエネルギー源として広く普及しています。
環境にやさしいエネルギー
太陽光発電は、二酸化炭素(CO2)を排出せず、クリーンなエネルギーを提供します。これにより、地球温暖化の防止に貢献することができます。さらに、再生可能エネルギーであるため、資源の枯渇を心配する必要がありません。
電気料金の削減
太陽光発電システムを導入することで、自宅で消費する電力を自家発電で賄うことができ、電気料金を大幅に削減することができます。特に、昼間の電力使用量が多い家庭では、太陽光発電のメリットを大きく享受できます。
売電による収益
余剰電力を電力会社に売ることができる「売電制度」を利用することで、電気料金の削減だけでなく、収益を得ることも可能です。太陽光発電の普及に伴い、売電価格は変動していますが、初期投資を回収するための一つの手段として有効です。
災害時の非常用電源
太陽光発電システムを導入することで、停電時でも電力を確保することができます。特に、蓄電池を併用することで、夜間や長時間の停電にも対応できるようになります。これにより、災害時の電力不足を解消し、安心して生活を送ることができます。
太陽光パネルを設置する際に考えたい注意点とは
施工業者の選定
太陽光パネルの設置には、信頼できる施工業者の選定が重要です。適切な施工を行わないと、屋根への負担や耐震性に影響が出る可能性があります。施工業者を選ぶ際には、過去の施工実績や評判、アフターサポートの有無などを確認し、慎重に選定することが必要です。
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設置場所の選定
太陽光パネルを効果的に設置するためには、設置場所の選定が重要です。屋根の向きや傾斜、周囲の建物や木々の影響を考慮し、最適な設置場所を選ぶことが必要です。特に、南向きの屋根に設置することで、最大限の発電効率を得ることができます。
予算と費用
太陽光発電システムの導入には初期費用がかかります。設置費用だけでなく、メンテナンス費用や将来的なパネル交換費用なども考慮した上で、予算を設定することが重要です。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで、最適な費用対効果を得ることができます。
太陽光パネルの寿命とメンテナンス
太陽光パネルの寿命
太陽光パネルの寿命は、一般的に20〜25年とされています。しかし、実際にはそれ以上の期間、発電能力を維持することが可能です。パネルの寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが重要です。また、パネルの性能保証期間内であれば、保証サービスを利用してパネルの劣化や故障に対応することができます。
メンテナンスの重要性
太陽光パネルは比較的メンテナンスが少ないエネルギーシステムですが、定期的な点検と清掃は欠かせません。パネル表面に汚れやホコリがたまると、発電効率が低下するため、定期的な清掃を行うことが推奨されます。また、電気系統の点検やパネルの固定状態の確認も重要です。これにより、長期間にわたり安定した発電を維持することができます。
まとめ
太陽光パネルの重さは、一般的な屋根材に比べて大きな負担をかけるものではありません。適切な設置方法と施工業者の選定を行えば、屋根への影響を最小限に抑え、安全に設置することができます。
太陽光発電を導入する際には、パネルの重さだけでなく、施工業者の選定や設置方法についても慎重に検討しましょう。環境にやさしく、経済的なメリットを享受できる太陽光発電システムを、ぜひ導入してみてください。
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