2023年10月06日
パワコン交換費用の相場と費用を抑える方法、最新パワコンを紹介!
太陽光発電の設備としてパワーコンディショナは非常に重要な機器です。重要な機器ですが、パワーコンディショナは一定期間使用すると故障などが原因で交換・修理が必要になります。この記事では、具体的にパワーコンディショナ交換費用として費用がどれくらい発生するのか、2024年時点の最新情報をご紹介いたします!
目次
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パワコンの役割とは?太陽光発電システムの隠れた主役
太陽光発電システムを構成する要素とは
太陽光発電を始めるためには、ソーラーパネルを載せるだけではなく周辺機器を揃える必要があります。太陽光発電システムは、ソーラーパネル、パワーコンディショナ、接続箱、太陽光発電用の分電盤、スマートメーターで構成されています。
太陽光発電の初期費用の相場をご存知ですか?
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太陽光発電おけるパワコンの役割
パワーコンディショナ(以下パワコン)は、ソーラーパネルで発電した直流電力を、ご家庭で使用できるよう交流電力に変換したり、送電網に流すなど、安定した出力に整える役割があります。
パワコンの設置場所は屋内?屋外?
パワコンの設置場所はメーカーや機種によっても異なりますが、基本的には屋内でブレーカーの近くが推奨されています。理由は、ブレーカーと距離が離れることで電力ロスが大きくなるためです。また、湿気の多い場所や直射日光の当たる場所、温度変化の大きい場所を避けることが一般的です。
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パワコンの寿命と交換のタイミングとは
パワコンの寿命はどのくらい?交換の目安とは
ソーラーパネルの寿命は20~30年と言われていますが、パワコンの寿命はどうでしょうか。一般的に設置から10年〜15年程度で、これは、一般的な家電製品と同じか少し長いくらいの期間です。 特に設置から10年を迎えると、半導体をはじめとする内部機器の劣化が起こる可能性があるため、一度点検することが推奨されています。パワコンメーカーは10年の保証を提供しているところが多いため、保証が切れる10年目の目安に交換を検討することがオススメです。
故障したかも?のサイン
- 電源が入らずパワコンが動作しない
- エラーメッセージが表示される
- パワコンから異音がする
- パワコンから出力がない、低下している
- パワコン本体が熱い
定期的な点検やメンテナスを行ってパワコンの状態を把握しておきましょう。
パワコン寿命を延ばすための注意点
パワーコンディショナは太陽光発電システムにおいて非常に重要な機器です。しかし、適切な設置や利用を行わないと故障の原因にも繋がります。この記事では、パワーコンディショナの寿命を延ばす...
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パワコンの法定耐用年数はある?
太陽光発電システムは「償却資産」にあたります。償却資産とは、事業を行う上で使用される構築物や機械などの資産で、使用期間中にその価値が減少することが予想されるものを指します。 パワコン単独ではなく、太陽光発電システムとしての法定耐用年数は、法律によって17年間と定められています。
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電気料金の高騰や再エネに対する意識の高まりから、多くのご家庭で家庭用太陽光発電システムを導入しています。メリットが多岐にわたる太陽光発電システムですが、固定資産税が関わる可能性があ...
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パワコンを交換しないとどんな影響がある?
パワコンを交換せずに使い続けると、以下のような問題が生じる可能性があります。
経年劣化による故障リスクが上がる
パワコンの経年劣化が進むと、故障リスクも上昇します。パワコンの耐用年数を超えて使い続けていると少しずつ劣化が起こり、内部の回路や半導体、配線が故障してしまう可能性も出てきます。
変換効率が低下する
パワコンを交換せずに長期間使用した場合、変換効率が低下していきます。変換効率が低下すると、発電量が減少し、売電収入にも大きな影響を与えます。
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パワーコンディショナ交換と修理どっちがお得なの?
新しいパワコンを購入するコストと、既存のパワコンの修理、またはメンテナンスコストを比較することが重要です。新しいパワコンに買い替える場合、パワコン自体の価格だけでなく、設置費用もコストに含めます。 一方、既存のパワコンの修理やメンテナンスコストは、部品の交換費用や作業費用などを含めて考えます。これらのコストを比較し、長期的な視点から最も経済的な選択をすることが重要です。
パワーコンディショナは自分で修理できる?
パワコンの交換には、第二種電気工事士の資格が必要です。この資格がないのに交換をするのは電気工事士法に抵触する行為となり、罰則の対象となります。また、自分で交換するとメーカー保証が付かなくなるリスクもあります。コストはかかりますが、専門業者にお願いしましょう。
蓄電池も入れるなら、ハイブリッドパワコンを導入
通常、太陽光発電と蓄電池を組み合わせる場合、太陽光発電専用のパワコンと蓄電池専用のパワコンの2台が必要になります。
一方、ハイブリッドパワコンの場合は、蓄電池と太陽光発電のパワコンが一体化しており、その両方を制御することができる画期的なパワコンです。
通常のパワコンと比較すると価格が高いものの、発電ロスが少なく、停電時に頼りになるという特長があります。
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さらに進化した、レディ型パワコンも有効な手段
最近、街中でよく見かけるようになった電気自動車(EV)をご検討されている方も多いのではないでしょうか。補助金や助成金により手が届きやすくなったEVですが、今すぐ導入するか、もう少し様子見するか悩ましいところです。 太陽光発電だけ先に設置し、V2Hシステムや蓄電池の設置は後ほど検討したい方にオススメなのが「レディ型」と呼ばれる最新パワコンです。
レディ型パワコンは、その性質上、従来型よりも自立出力がパワーアップしていることが多いので、停電時でも日中はほぼ普段の生活と変わりなく家電を使えるメリットがあります。
電気使用量が増えたら、パワコンの容量を変える
多くの電力を消費する機器を購入してエネルギー需要(電気使用量)が増えた場合、より大容量のパワコンへの買い替えが適しています。このようなケースでは、電力会社からの電力供給だけではなく、自家発電や蓄電池からの電力供給も考慮に入れることが重要です。
太陽光発電について、なんでもご相談ください
パワコン交換費用の相場と2024年末時点の購入価格とは
パワコンの交換費用は、さまざまな要素によって決まります。具体的な金額は、現場の状況や機能の追加などによって異なることが多いですが、平均的な費用を知ることは重要です。
パワコンの購入価格【2024年時点の最新情報】
家庭⽤の太陽光発電システムは、その約半分がソーラーパネルの費用で、工事費用が25%程度で構成されています。 2024年現在、パワコンの費用は平均34.5万円で、半導体不足・人件費増加の影響を受けて、2022年時点よりも上昇しています。
パワコン交換の平均費用
部品購入と施工代を含めて30~40万円程度です。部品のみの交換の場合は10~15万円程度が目安です。メーカー保証期間内であれば無償で交換できることもあります。
また、修理を繰り返すよりも新しいパワコンと交換することで、長期的に費用を抑えることができます。なぜなら、古いパワコンは、部品の入手が困難になり、修理が割高になることがあるからです。
パワコン交換にかかる費用の要素
パワコン交換にかかる費用は、材料費(パワコン本体)、作業費などの要素から成り立っています。具体的には、パワコン本体の価格、工事費、手続きにかかる事務手数料、調査費用、修理費用などがあります。
パワコン交換費用を抑えるための方法
パワコン交換を行うタイミングと費用の関係
パワコンの交換を検討する際には、交換を行うタイミングと費用の関係を考慮する必要があります。一般的に、パワコンは15年~20年程度で寿命を迎えると言われており、そのタイミングで交換することが推奨されています。古い機器のまま使用を続けると、故障や効率の低下が起きる可能性があるためです。
補助金や助成金を活用して費用を軽減する方法
パワコン交換にかかる費用を軽減する方法の一つとして、補助金や助成金の活用があります。日本では、エネルギー政策や省エネルギーに関する支援策があり、これらを利用することでパワコン交換費用の一部を補助してもらうことができます。
- コラム
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パワコン交換で助成金がもらえる、東京都の取り組みとは東京都では、家庭における太陽光発電導入促進の事業を行っています。 「太陽光発電システムに係るパワーコンディショナ更新費用助成事業」は、都内の住宅に設置されている太陽光発電システムを継続して利用してもらうため、パワーコンディショナの更新にかかる機器費と工事費の一部を助成する制度があります。 令和6年度は、以下の内容で助成を受けることができます。 ※詳しくはクール・ネット東京のウェブサイトをご確認ください。 【パワーコンディショナ】 ※機器費および工事費(設備機器の更新に要する費用、消費税は除く) ※助成金の交付額は以下の金額(千円未満切り捨て)
・助成対象経費の2分の1 ・上限額は10万円/台 ・設置が 令和5年1月31日 ~令和11年3月30日となっているもの ・集合住宅、戸建てどちらも対象
https://www.tokyo-co2down.jp/subsidy/powerconditioner-2/r6
まとめ
この記事では、パワコンの交換費用についてご紹介いたしました。太陽光発電は長く使用する設備のため、将来的にはこのような修理・交換のメンテナンスが発生します。事前に費用相場を理解し、保証や補助金などを活用することにより費用を抑えることができるでしょう。
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