2023年09月15日
停電時に使える!太陽光発電の非常用コンセントの使い方を詳しく教えます!
太陽光発電を導入するメリットとして、停電時の非常用電源になることが1つ挙げられます。しかし、頻繁に停電は発生するものではないため、いざという時に使い方を忘れてしまう可能性もありますよね。この記事では、万が一に備えて停電時に太陽光発電の電気を自宅で使う方法をご紹介いたします!
目次
停電時に使える太陽光発電
太陽光発電は再生可能エネルギーを使用した地球にやさしい発電方法として普及が拡大していますが、太陽光発電は停電時に役に立つ非常用設備としても利用することができることはご存知でしょうか。
停電時に太陽光発電を使用するには手順が必要になります。この記事では、いざという時に備えて、停電時の太陽光発電の使用方法についてご紹介します。ぜひ太陽光発電を導入する前に参考にしてください。
停電が起こる理由とは?
停電は災害だけでなく様々な要因で起こります。
停電が起こる一般的な要因
・地震の影響
地震による電柱の倒壊や、電線の切断などが停電の原因となります。
大規模な地震では、変電所の停止などにより長期的な停電となる可能性もあります。地震による影響は想定を超える事態が起こりうるため、停電の要因は様々です。
・台風・大雪などの天候による影響
強風や雪の重みなどで電線に影響が出て、停電が起こる場合があります。
・落雷の影響
電柱に落雷が起こると、電柱に設置されている変圧器などに負担がかかり故障すると停電が起こる場合があります。
・車両や重機の送電設備への衝突による影響
運転中や工事中に思わぬ形で電柱に衝突することで、電線が切断され停電が起こる場合があります。
・火災による影響
電流付近で火災が起こると、電線への引火などで電力設備が損傷し、停電が起こる場合があります。
ブレーカーが落ちるのはなぜ?
停電が起こっていないのに、ブレーカーが突然落ちて家の電気が使えなくなってしまった経験がある方がいらっしゃるのではないでしょうか。ブレーカが落ちる原因は主に3つあります。
・電力会社との契約アンペア数を超えた場合
建物内で使用している電気の量が、契約しているアンペア数を超えた場合ブレーカーが落ちてしまいます。
・一時的な電気の使いすぎやショートが起こった場合
ドライヤーと電子レンジなどの消費電力が大きな電化製品を同時に使用した際に、契約アンペア数を超えていなくてもブレーカーが落ちる場合があります。
・漏電などの異常を感知した場合
電化製品の漏電やショートが発生した際に、ブレーカーが異常を検知して自動的に電気を遮断します。
停電時の太陽光発電の使い方
停電が発生したとき、太陽の光がある日中であれば「自立運転モード」にすることにより、電気を使うことができます。 では、自立運転モードで停電時にどんなことができるのでしょうか。詳しく説明いたします。
自立運転モードとは?
自立運転モードとは、停電中に太陽光発電の電力の一部を家庭内のみで使用可能なモードです。太陽光パネルが発電した電力を直接家庭内で利用できるため、停電中でも必要な家電や照明を稼働させることができ、生活を安定させることが可能です。 また、停電時に太陽光発電で発電した電気を自家消費することで、電力需要の一部を補完することができるため、地域全体での電力不足の軽減に寄与します。 自立運転モードでは通常、1,500Wまでの電力供給が可能です。
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太陽光発電の非常用コンセントの使い方を徹底解説!
停電になって、いざ非常用コンセントがどこにあるのか慌てないように事前に確認しておくことが大切です。パワーコンディショナが屋内か屋外に設置されているかにより、非常用コンセントの場所の確認方法が異なります。 停電時に太陽光の非常用コンセントを使用したい場合は、パワーコンディショナを自立運転モードに切り替える必要があります。 ここからは一例として、Qcellsの屋内・屋外パワーコンディショナの自立運転モードへの切替方法、連系運転に戻す方法をご紹介いたします。
※各製品ごとに操作方法が異なるため、必ず取扱説明書をご確認ください※
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屋内パワーコンディショナの非常用コンセントは?
まずは、屋内パワーコンディショナの場合の非常用コンセントの使い方をご紹介します。 メーカーによりますが、パワーコンディショナの側面か底面に非常用コンセントがあることが多いです。
屋内パワーコンディショナの自立運転モードへの切替方法
①運転スイッチを「停止」にする パワーコンディショナ正面の表示部の表示が消え、運転を停止します。 ②運転スイッチを「運転」にする 表示部がカウントダウンを開始すると同時に自立運転ランプが点滅します。 約10秒後に自立運転ランプ(橙色)が点滅して、自立運転に切り替わります。 ③パワーコンディショナ 側面の非常用コンセントから電気を使うことが出来ます 停電が解消された後に、運転スイッチを一度「停止」にしたあと、「運転」に切り替えると、連系ランプ(緑色)が点滅をはじめ、カウントダウンの後に連携運転が開始します
屋外パワーコンディショナの非常用コンセントは?
次に屋外パワーコンディショナの場合、新たに非常用コンセントが屋内に設けられています。非常用コンセントが設けられる場所は、工事の前に施工会社と相談して位置を決められることが多いです。普段は使用しないコンセントのため、家具・家電で非常用コンセントを塞いでしまわないように注意しましょう。
屋外パワーコンディショナの自立運転モードへの切替方法
屋外パワーコンディショナの場合、停電を検知すると自動的に自立運転モードへ切り替わります。停電になった場合は、本体の操作不要で非常用コンセントを使用することができます。電気が復旧した後も、自動で再び連系運転が開始します。 万が一、停電時に自動的に自立運転モードに切り替わらない場合は、契約された販売店や、最寄りの施工店へご相談ください。
太陽光の非常用コンセントを使うときの注意事項
停電時に非常用コンセントで使用できる電力には制限があります。
ここからは、太陽光の非常用コンセントを使うときの注意事項を3点ご紹介いたします。
①使用できる電力は1,500Wまで ②使える家電製品に制限がある場合がある ②延長コードや、電源タップの用意をメーカーにより、使用時の注意事項が異なる場合があるため、詳しくは取扱説明書をご確認ください。
注意1:使用できる電力は1,500Wまで
非常用コンセントから使用できる電力は1,500Wまでとなっています。
使用電力が1,500Wを超える場合、電気が使えなくなります。
また、タコ足配線で使用して延長コード等の容量を超えると、発熱により火災や機器の故障に繋がる恐れがあります。
事前に非常用コンセントを使用する製品の確認をすると、いざという時に慌てることなく使用することができます。
注意2:使える家電製品に制限がある場合がある
使用電力が1,500W以内の場合でも、大きな電流が流れると電気の供給が止まる場合があります。
使えない可能性がある家電製品は、事前に取扱説明書を確認しましょう。
注意3:延長コードや、電源タップの用意を
自立運転時は、部屋にある普段使っているコンセントは使えません。自立運転専用のコンセントしか使えないので、パワーコンディショナから離れた場所で家電を使いたい場合は延長コードが無いと使えない場合があります。非常時のために、普段は使わないような長さの延長コードや電源タップを準備しておくと良いでしょう。
災害時に役立つソーラー充電器
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蓄電池と太陽光発電は相性が良い
太陽光発電は日中発電した電気を自家消費できるのが大きなポイントですが、自家発電した電気を使いきれない場合の余剰電力を蓄電池に蓄えることができます。
災害時以外でも、太陽光発電と蓄電池を組み合わせて使用すれば、電力会社から購入する電力が減り節約につながる可能性が高いです。
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まとめ
この記事では、太陽光発電の自立運転と非常用コンセントについてご紹介いたしました。
太陽光発電を導入されている方は、万が一停電が発生しても太陽光で創られた電気を使えるという非常に大きなメリットがあります。太陽光発電のメリットを最大限に活用できるよう、万が一に備えてもしっかりと事前の確認をしましょう!
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