2023年06月20日
2023年の夏を振り返る!猛暑の原因と異常気象
夏が近づくと、今年の夏はどこまで暑くなるのか?今年は冷夏?と気になる方も多いのではないでしょうか。
ここ最近は猛暑だけでなく、猛暑日にゲリラ豪雨が降るなどの異常気象も起こっています。
2024年の夏は一体どうなるのでしょうか?!
この記事では2023年の暑さを振り返り、猛暑の原因や異常気象について解説します。2024年の夏に備えましょう!
目次
【2023年】夏の記録的猛暑を振り返り
2023年12月の気象庁の発表によると、2023年は日本の年平均気温・日本近海の平均海面水温いずれも、これまでの 1 位の値を大きく上回って、統計開始以来最も高い値となる見込みだと発表しました。特に2023年夏の気温は各地で40度以上を記録するなどの猛暑が続きました。
理由として
・地球温暖化の影響等により、大気全体の温度が高いと予想されるため。
・夏前半を中心にラニーニャ現象の影響が残るため。
・全国的に温かい空気に覆われやすい見込みのため。
といった要因が上げられます。
2023年の記録的猛暑
ここ数年の日本では7,8月だけでなく、5月ごろから暑さを感じるようになり始め、10月ごろまで暑さが続いています。2023年は特に気温が高かったと感じた方も多いのではないでしょうか。 2023年は過去最も気候が高い年となりました。2023年7月には東京の八王子で39.1度、8月には東北の福島県伊達市で最高気温40度を観測し、全国的な猛暑を記録しています。
参照:観測史上1~10位の値(年間を通じての値)(気象庁)
このような猛暑は日本だけでなく全世界で起きており、2023年の7月には世界平均気温が記録の残る1850年以降の観測史上最高を更新しました。
参照:2023年の世界の平均気温 “過去最高”と発表 EUの気象情報機関
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240110/k10014315691000.html
天候に影響を与える現象
天気予報で「エルニーニョ現象が発生する」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?今回は天候に影響を与える2つの現象についてご紹介いたします。
エルニーニョ現象
エルニーニョ現象とは、熱帯太平洋で見られる気候変動現象です。数年に1度、春から冬にかけて発生します。
エルニーニョ現象が発生すると、熱帯太平洋の東部で海面水温が平年より高くなります。この水温の変化によって、通常は熱帯太平洋の西部で活発な対流気圧が東に移動します。この大気の変動を受けて日本では夏の気温が低く、日照時間が少なくなる傾向があります。また、西日本日本海側では降水量が多くなる傾向があります。冬は気温が高くなり、暖冬になる傾向があります。
参照:エルニーニョ/ラニーニャ現象とは(気象庁)
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino.html
<エルニーニョ現象の夏季の天候への影響>
気温 | 例年より低くなる |
降水量 | 西日本日本海側で多くなる |
ラニーニャ現象
ラニーニャ現象とは、熱帯太平洋の西部で海面水温が平年より高くなる現象です。エルニーニョ現象とは逆の現象です。ラニーニャ現象が発生すると、日本では夏の気温が高くなる傾向があります。また、沖縄・奄美では南から湿った気流の影響を受けやすくなり、降水量が多くなる傾向があります。冬は気温が低くなる傾向があります。日本に与える影響もエルニーニョ現象とは逆といえます。
参照:エルニーニョ/ラニーニャ現象とは(気象庁)
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino.html
<ラニーニャ現象の夏季の天候への影響>
気温 | 例年より高くなる |
降水量 | 沖縄・奄美では降水量が多くなる |
例年になく複雑だった2023年の夏
ここまで読んでいただいた方に「夏までにエルニーニョ現象が発生するなら、2023年の夏は例年より涼しくなったはずではないのか?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はエルニーニョ現象と反対のラニーニャ現象が終息して間もないことが影響しています。
また、「ラニーニャ現象が終息してすぐにエルニーニョ現象が始まるのはこの40年間起きていなかった現象」と発表されており、熱帯の状況は例年になく複雑になりました。
地球温暖化と異常気象
このような気温上昇は地球温暖化が原因と言われていますが、気温の上昇だけでなく地球温暖化による異常気象が世界中で起こっています。代表的な異常気象現象をご紹介します。
ゲリラ豪雨
ゲリラ豪雨とは、局地的に短時間で降る激しい豪雨のことです。日差しで地面が熱せられ、地表近くの空気の温度が上がることで上昇気温が発生し、上空の寒気との対流により積乱雲が発達します。発達した積乱雲は、局地的に短時間で強い雨を降らせ、ゲリラ豪雨をもたらします。
巨大な雹(ひょう)
雹(ひょう)は、直径5mm以上の氷の粒が空から降ってくる現象です。 ゲリラ豪雨と同様、発達した積乱雲が原因で起こる現象です。積乱雲内で上昇気流や下降気流が入り乱れ、雲の中の雲粒が何度もぶつかりあって大きくなったものが地上へ降り注ぎます。 雹は氷の塊ですが、冬ではなく夏(主に5月~7月)が最も発生しやすい季節です。 最近ではテニスボールほどの大きさの雹が観測されるなど、異常な大きさの雹が発生し被害が増えています。
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干ばつ(干害)
ゲリラ豪雨などの大雨が降る現象がある一方で、長期間ほとんど雨が降らずに土壌が激しく乾燥する干ばつが起こっています。 干ばつの影響による水不足や農作物の収穫量の減少、森林火災などが懸念されています。
地球温暖化を止めるには再生可能エネルギーの普及がカギ!
地球温暖化の原因とは
地球温暖化の原因の一つに温室効果ガスの影響が挙げられます。温室効果ガスとは二酸化炭素やメタンなどの大気中の熱を吸収する性質のあるガスのことです。 温室効果ガスが地表に溜まり、熱が放出されずに滞留することで、地球全体の気温や海水温の上昇に影響しています。
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再生可能エネルギーの普及
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2024年の夏はどうなる?今年も暑い?
2024年も昨年と同様、猛暑になるのでしょうか?
2024年の暖冬
気象庁のエルニーニョ観測速報によると、2023年の春から続いていたエルニーニョ現象が夏に向けて徐々に平常の状態になる可能性が高くなっています。 一般的にエルニーニョ現象が発生している場合、日本では冬は暖冬、夏は冷夏になるとされています。気象庁の予測どおり、2024年2月は5月並みの気温になりましたが、、暖冬というよりもむしろ春を超えて夏が近づいていると感じる程です。
2024年も猛暑が予測される!?
2024年4月~6月のエルニーニョ現象、ラニーニャ現象の発生確率を見ると、平常の確率が70%と予測されており、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も起こりにくいと考えられます。この予測だけを見れば、冷夏にも猛暑にもならず平均的な気温の夏を迎えられるのではないかと思いますが、全世界的に平均気温が上がっていることや、近年の異常気象により一般的な予測通りにいかないケースも増えています。 2024年の夏がどうなるのか、最新の情報をチェックしていきましょう!
参照:エルニーニョ観測速報(No.377)2024年1月の実況と2024年2月〜2024年8月の見通し
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/elnino/kanshi_joho/kanshi_joho1.html
暑い夏を乗り切るポイント
エアコンはつけっぱなしが良い?!
暑い夏に、やはり気になるのはエアコン使用による電気代ですよね。2023年6月1日には大手電力会社7社が値上げを実施しました。現在は電力自由化が導入され、電力会社を各家庭で選択できるようになりましたが、全体的な電気料金の高騰が続いています。
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今さら聞けない!電力自由化の仕組みとは?
電力自由化によって、日本のエネルギー市場は変わりつつあります。かつての独占から解放され、企業や新電力が参入したことにより、一般消費者は自分のライフスタイルに合わせた電力プランを選ぶ...
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「エアコンはつけっぱなしの方が電気代が抑えられる」と聞いたことがあるのではないでしょうか。実はエアコンは起動時に最も多くの電力を消費するため、起動回数が少ないほど効率がよくなります。また、外気と室温の差が大きいほど電気の消費が大きくなります。 日中ずっと家にいる場合や、30分程度の外出の場合は、こまめに電源を切らずに、つけっぱなしにしておくことで電気代節約につながります。 反対に、長時間外出する場合や、夜間などの外気と室温の差が少ない場合は電源を切った方が電力消費が抑えられることもあるため、状況によって使い分けましょう!
暑い夏を乗り切るポイント
それでもエアコンを活発に稼働させる夏の電気代は悩みの種です。 少しでも電気代を節約して、暑い夏を乗り切るヒントが記載されているブログのバックナンバーをご紹介いたします!
【夏本番前に再確認】効率の良いエアコンの使い方
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節電効果もあり!エアコンフィルターの清掃方法
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家庭用太陽光発電で自家発電した電力をエアコンで使用できる!
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まとめ
この記事では2023年の夏の天候予測についてご紹介いたしました。今年の夏も気温が高くなると予想されています。電気代を節約しつつ、暑い夏を乗り切るために、ぜひ今回ご紹介した内容を試してみてください。
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